被災地支援センター
つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで
熊本支援センターニュース「火の国がんば」No.32
日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター
2016年12月19日発行(毎週月曜日発行)
JDF熊本支援センター
〒861-8039 熊本市東区長嶺南4丁目4-60 長嶺ステップⅡ-2号
TEL 096-285-8569 FAX 096-285-8591 E-mail:jdfkumamoto@gmail.com
震災から8ケ月、33クールを終えようとしています。
2016年のJDF熊本支援センターでの支援活動は12月24日で一時休止し、
2017年は1月8日から再開します。
被災されたみなさまは、まだまだ心癒えず、心配を多く抱えてのお正月かと思います。
少しでも心安らかにお正月をお迎えいただけたらと思います。
熊本の益城町の中心部は、更地が目立ち始め、
震災当時の様子は見えなくなってきていますが、
まだまだ震災当時のままの地域もあります。
これからが本当の支援だと思います。
お正月はゆっくりし、来年からまた力を合わせてがんばりましょう。
私もまた来ます!
(第33クール・スタッフマネージャー・京都府・新谷篤則)
◆埋もれていたニーズが、そこにあった!!◆
被災地障害者センターくまもと(熊本市)
継続支援しているケースを含め、
多い日で1日20件程度の電話相談が寄せられています。
新規相談も未だ寄せられている状況の中で、
限られたボランティアの力で出来る限りニーズに対応しています。
今回は、自宅の片付け、ゴミ選別・処分、
罹災証明・減免申請の手続き同行等が主な活動で、
5日間で19件の支援活動を行いました。
SOSチラシの配布が無ければ顕在化することの無かったニーズが浮き彫りになり、
行政や福祉サービスに繋がっていないケースがたくさんあることを再確認できました。
自分ではどうにもできないほど散乱した部屋や、
家族に頼ることができない複雑な現実に触れ、
自分の地域にも同じような潜在的なニーズがあるはずだと感じました。
日常の活動を見直すきっかけになりました。
(神奈川・岩山みどり・島田直樹/山形・中村浩)
◆この家で生まれ この家で生きる◆
木山仮設団地 地域支え合いセンター(益城町)
上の言葉は、82歳おじいちゃんの言葉です。
倒れた家の廃材を、のこぎりを使用して薪つくり。
どんな気持ちでのこぎりを引いていたのだろうと思うのです。
しかし、訪問時声をかける笑顔で出迎えてくれました。
傾いた納屋で一人生活しているおじいちゃん。
仮設住宅には、家族がいるけれど、おじいちゃんが生活しているのはここ。
ガスも電気も使えないけれど生まれそだった所。立派な一本板の柱が重々しい。
「この土地に小さな家を建て生活するんだ」と言っていた。
一日でも早く、おじいちゃんの家が再建することを願います。
仮設住宅の皆さん、笑顔で声をかけてくださり、ありがとうございました。
また、地域支え合いセンターの皆さん、
温かく受け入れてくださりありがとうございました。
身体に気を付けてくださいませ。
(大阪府:石本悦二/神奈川県:安東泉)
◆それぞれが未来に向かって夢を持とう!◆
にしはらたんぽぽハウス(西原村)
にしはらたんぽぽハウスへの一週間を通しての支援員派遣は今クールで終了します。 これまでの支援のバトンをしっかり受け取りつつ、 火曜日から気持ちを引き締めて入らせていただきました。 お互いに緊張していましたが、3日目くらいから打ち解け、 職員さんが色々と優しく教えてくださいました。 木曜日の午後には上村所長が時間を作って下さり、震災時の事やその後の活動、 体験談を語ってくれた事は、今後の私たちにとって、 生かさなければならない教訓になると思います。 にしはらたんぽぽハウスのストーリーは、これからまだまだ続きます。 どうか皆さんお身体を大切にして過ごしてくださる事を、 遠くの地より想いを馳せたいと感じています。 (1月からにしはらたんぽぽハウスには、 週1回金曜日のラーメンデーに2名の支援員を九州各県より 交代で3月末まで派遣します。) (宮城県・森伸也/神奈川県・井上めぐみ)
みなし仮設入居被災者支援遅れ ~住民に孤立不安「知り合いなく寂しい」~ 【2016年12月19日 熊本日日新聞 1面】 |
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熊本地震で自宅に住めなくなり、 民間賃貸の「みなし仮設住宅」で暮らす県民は約28,000人。 みなし仮設住宅申し込み数「10,708戸(提供予定数14,600戸)」 みなし仮設住宅の申請を受け付けた、県内24市町村の内3戸以上の 20市町村に限ってみると訪問や見守り活動を始めたのは9市町村 (熊本市・宇城市・菊池市・阿蘇市・益城町・嘉島町・美里町・ 甲佐町・山都町・氷川町・大津町・菊陽町・南阿蘇村)にとどまった。 7市町村が準備・検討中。4市町村は「支援は必要ない」と判断。 みなし仮設住宅、7,842戸を抱える熊本市は、市民病院看護師・約40人で担い、 約5,500戸に接触したが、居住者と面談できたのは約3,500戸。 市外への転出者や、他市町村から転入した被災者への対応には至っていない。 益城町は、社会福祉協議会が「こころをつなぐよか隊ネット」に委託し、 10月からみなし仮設住宅の全戸(1,300戸)を訪ねる活動を始め、 約500戸訪問し面談できたのは約300戸、 このうち約40%で健康悪化や生活困窮などのおそれがあり、 今後も見守りが必要だが、支援スタッフは15名のため 点在するみなし仮設住宅への訪問は1戸につき半年に1回が限界。 みなし仮設入居世帯のうち町内に残っているのは約300戸。 約1,000戸は、熊本市を中心に県内22市町村に分散している。 |
被災した障害のある人、 事業所への支援活動や訪問調査などを行なうための費用とさせていただきます。 ご協力お願いします。 ■銀行振込:ゆうちょ銀行 ○一九(ゼロイチキュウ)店 ■郵便振替口座:00120-2-750236 |
=JDF関係者のみなさまへ= 引き続き支援員の派遣・応募をお願します!
●2017年3月末までの派遣にご協力をお願いします。
JDF熊本支援センターは、現地の障害者団体等で構成される「被災地障害者センターくまもと」と一体となって取り組みを進めています。 当面は、被災事業所や仮設住宅の支援、被災した障害のある方への個別支援等を行なっています。
JDF熊本支援センターの活動をブログで発信しています。 「JDF災害総合支援本部」で検索ください。