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被災地支援センター

つながろう仲間たちと ささえようみんなのチカラで

熊本支援センターニュース「火の国がんば」No.9

日本障害フォーラム(JDF)熊本支援センター

2016年7月18日発行(毎週月曜日発行)

熊本支援センター (〒861-8039熊本県熊本市東区長嶺南2丁目3番2号 熊本県身体障がい者福祉センター1階プレイルーム) ※2階から1階に引っ越しました。TEL 096-285-8569 ※FAXは週末、復旧予定です ※E-mail jdfkumamoto@gmail.com


更に集中豪雨による被害が・・・

南阿蘇にある土砂崩れにあったペンション

~第10クール(7月10日~7月16日)支援活動報告~

阿蘇の山々も昔は緑でおおわれていた

 事業所訪問中、すごい雨が降り道路には土砂を、今、片付けたであろう痕跡がありました。 活断層上のある圏域と外れている圏域での目に見える被害状況の差に愕然とし、 また、集中豪雨での被害が重なった阿蘇周辺の地域の復旧には、メドが立たない状況でした。 被害が少ない地域でも、国道が通行止めになり交通網が遮断され、精神科の通院が出来ず困難になった事例が印象的でした。 事業所訪問では、現在に至る精神的な悩みや事業所運営上の問題について貴重なお話を聞くことが出来ました。

 

 

人と繋がり、みんなが元気になる

 にしはらたんぽぽハウスでは利用者やボランティア、仮設住宅の方たちのための食事づくり支援をしました。 初日は勝手が分からず非常にバタバタしてヘトヘトになりました。 自分たちが入ることで逆に迷惑になっているのではないかと不安になりました。 支援2日目、ボランティアの方が食事を終えた後、 「ほんとに、にしはらたんぽぽハウスのごはんはおいしいな!ありがとうございます!」と言って出て行かれました。 このときやっと食事支援の意味が分かった気がしました。 ただ生命を維持するための食事ではなく、食事を通して英気を養い、 障害のある人もない人も地域の人みんなが繋がり元気になる取り組みであり、それを支えるJDFの存在の大切さを感じました。

パウンドケーキが大人気!全国から注文も

 ワークセンターやまびこでは、箱作り、ケーキ作り・販売、廃品回収などの作業を一緒にさせてもらいました。 利用者同士で話しをしながら、作業を進めている姿が印象的でした。 そのケーキは全国からも注文が入るほどの大人気だそうです。 週1回の話し合いの場では利用者から地域との関わりを持ちたいとかき氷の販売が検討され、 震災の経験から繋がりを大切にしたいという思いが伝わりました。

震災を経験して学ぶこと

 就労支援センターくまもとは、今回の震災では大きな被害は少なく、 利用者のみなさんも大きな怪我もなく大事に至らなかったと職員の方々から話を聞かせて頂きました。 ただ、震災直後に、電気や水が使用できなかった事が精神的に辛かったと仲間から話を聞きました。 また職員の方々からは、改めて地震に対する日ごろからの訓練の必要性をうかがうことができました。 短い期間でしたが、勉強になり楽しい時間を過ごす事が出来ました。 就労支援センターくまもとの職員及び仲間から教えて頂いた事を、 今後の障害のある仲間への支援に活かしていきたいと思います。

地域との連携の中で支援を
大きな被害を受けた益城町

 相談支援事業所IZUMIは1年半前に立ち上がりました。 障害の有無に関係なく、地域の人たちの拠り所的要素の役割を担っています。 職員自身も被災した中、利用者を中心とした障害のある人たちの安否確認で動き回り、また炊き出しも続けています。 わたしたちは、相談業務の共有点を見出しながら、 この震災によりさらに困難な生活環境下におかれている障害のある人たちを地域との連携の中で支援していきたいと考えています。

 

避難所から仮設へ~JDFへの支援要請増加中~
車いすが入らない仮設住宅の玄関

 震災から3か月が経過し、被災された方々も避難所から仮設住宅への転居が進んでいます。 また熊本市では、この第10クール直前から障害者手帳保持者すべての人にSOSチラシが郵送され始め、 それを見た方々から多くの応援要請が「被災地障害者センターくまもと・JDF現地本部」に届き始めました。 仮設住宅への申請手続きや転居の支援要請、生活再建に向けた福祉サービス利用の申請手続きについての支援要請、 誰かとつながっていたい・誰かに話を聞いてほしいという不安な毎日を過ごされている方々への傾聴支援など、その内容は多岐にわたっています。 第10クールでは被災地障害者センターくまもとのボランティアだけで対応できていましたが、 今後はお互いに連携しながら支援体制を強化していかなければなりません。 生活状況も新たなステージへ向かっています。 しかし、仮設住宅やみなし仮設住宅は障害のある人たちが安心して暮らすには決して十分な環境とはいえません。 その問題点の改善に向けた取り組みを行政と交渉しながら、 障がいのある人を含むすべての人が、安心して暮らすことができるような地域づくりを支援していきます。


=JDF関係者のみなさまへ=
<派遣支援員を募集しています>

3年以上の福祉職経験者を募集します。

当センターから熊本県内事業所へ作業や相談支援のお手伝い、その他の活動を行っています。
☆相談支援事業所IZUMI ☆就労支援センターくまもと(活動支援) ☆にしはらたんぽぽハウス(食事づくり)
☆ワークセンターやまびこ(活動支援) ☆被災地障害者センターくまもと(生活支援) ☆事業所訪問
・日曜日14時に集合し、土曜日12時に解散となります。
・集合場所:JDF熊本支援センター(熊本県身体障がい者福祉センター1階・プレイルーム)
※現地のニーズに応じた活動を展開するため、予定が変更となる場合があります。ご了承ください。

 

<募金にご協力ください>

災害関連死 75人申請

(熊本日日新聞) 2016年7月15日

 被災した障害者、事業所への支援活動や訪問調査などを行なうための 費用にとさせていただきます。
ご協力お願します!

■ 銀行振込:ゆうちょ銀行
○一九(ゼロイチキュウ)店 当座:0750236
口座名:日本障害フォーラム災害支援金

■ 郵便振替口座:00120-2-750236
口座名:日本障害フォーラム災害支援金

 ~県内7市町 犠牲者も大幅増も~

熊本地震後に死亡した被災者の災害関連死について、 県内の7市町の75人の遺族が認定を求めて申請していることが、熊本日日新聞の14日までの調べで分かった。 既に関連死と認定、または県が疑いがあるとしている計27人と直接死の49人に加えると、 今後も地震の犠牲者が大幅に増える可能性がある。

 

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