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被災地支援センター

JDF宮城仮設訪問活動記録抜粋(平成24年9月~25年3月)

資料(2)

市町名 訪問数 概要・課題・感想など
仙台市 2/9 仮設住宅「あすと長町」パーソナルサポートセンターを訪問し、仮設住宅の責任者を紹介してもらう。障害を抱えている人はいるが、特に困っている話を聞いたことがない。こちらから困ったことについて問いかけをしたことがないとのこと。障害のある方々にJDFの情報提供をして頂けるようお願いし了解を得る。
石巻市 9 /131 仮設で生活している障害者のアンケート調査の進展状況について市役所に確認。アンケートがどのように利用さるかの疑問があっため、提出が遅れていた。仮設の数の多さや障害者の数の多さから、各仮設に障害者がどれだけという細かい記載は勘弁して欲しいということで、石巻全体の仮設で障害者別の数をFAXして頂いた。 ふれあい拠点センターを訪問すると、福祉仮設が詳しいと回される。福祉仮設では、福祉制度を利用する手前の制度の狭間でいる方々を一時的に支援する場と説明を受ける。ふれあい拠点センターの方が仮設で生活している障害者について詳しいと返答され情報を得るには至らなかった。仮設の戸数があまりに多く、どこをどのように回ればいいか戸惑った。
塩竈市 3/7 サポートセンターに訪問し、JDF宮城がどのような支援をしているかを説明。医療機関や老健施設がそばにあり、何かあっても対応できる環境にあるし役場や各関係機関と連携しながら対応をしているとのこと。※単独障害者内訳:身体2・精神1
気仙沼市 4/93 サポートセンター管理責任者と面会。仮設が開所された当時からボランティアで入居者の支援をしている保健師さんなどがいて、県外からも応援が入っている様子。障害を抱える方々が困っているか話を聴いているかという問いに、特にそのような話は聞いていないとのこと。快く対応にあたってくれたことが印象的だった。
名取市 3/8 サポートセンターに訪問し、JDFのがどのような支援をしているかを説明。物資の提供に関して、そのような声があれば連絡するとの返答。障害のある方々の様子については聞けなかった。
多賀城市 3/6 警備会社が多賀城市の委託を受けて多賀城市全てのサポートセンターを運営。障害を抱える方の訪問に成功。高齢の女性で下半身に障害を抱えている。隣にデイサービスがあり利用している。時々、お子さんが訪問してくれるとのこと。下半身に障害を抱えているため身動きが大変で、部屋の整理がままならない様子。自宅には戻らず、一生この仮設で生活することが希望とのこと。
岩沼市 3/3 サポートセンターに訪問し、JDF宮城がどのような支援をしているかを説明。物資の提供に関して、そのような声があれば連絡すると返答。障害のある方々の様子については聞けなかった。
東松島市 6/25 サポートセンターを訪問しJDF宮城の活動を説明。その後、自治会長にも仮設で生活する障害者のことについて話を伺う。自治会長からは、心配と思われる高齢者や障害者宅には必要に応じて訪問するもなかなか心を開いてくれない。突然来た支援者(我々)に対して、困っていることないかと聞いても返答があるか疑問だとのこと。重度の障害の方に関しては役所の保健師に任せているとのこと。突然の訪問に対して、何が本当に困っているかを言ってくれる人は少ないかもしれないと感じた。
亘理町 2/5 仮設住宅亘理町公共ゾーンと工業団地のサポートセンターでJDF宮城の活動について説明。障害のある方と出会う事はなかった。
山元町 3/11 工房地球村の利用者で、町民グランドで生活している方とお話をする。カビが多く湿気対策に苦労しているとのこと。仮設住宅は2年、延長して更に1年住むことができるが、復興住宅が進まない中で仮設を出た後どこで暮らせばいいか心配だと切実に話された。 箱根地区の仮設住宅で生活している利用者とお話ができた。家族4人で3DKの部屋で生活。兄は腕と足に障害がある。外の通路に水が溜まりやすく凍るので、これからの時期心配な様子。
七ヶ浜町 1/7 サポートセンターに訪問し、JDF宮城がどのような支援をしているかを説明。物資の提供に関して、そのような声があれば連絡するとの返答。障害のある方々の様子については聞けなかった。
女川町 5/30 運動公園内仮設住宅で生活する女性の方と面会。震災当日津波に呑まれた。何かに挟まれて動けなかったが引き潮で緩み高い場所まで逃れて死を免れた。旦那さんを数年前に亡くし現在は独り暮らし。小学校でボランティアとして民話を子供たちに聴かせることが生きがいとのこと。震災後、足が不自由になるも杖をついて行動できる。悩みはないと語るも、震災によって体に影響が出ているも事実なので、何か困ることがあれば連絡して欲しいと伝える。
南三陸町 3/58 車椅子があるが荷物が多いので動けない(下肢に障害をもつ老母)。手すりはあるが取り付け位置が適当でなく使用できないとのこと。入浴出来ないのでデイサービスで週2回。息子が身障手帳4級で仕事に出ている。早く広い家に住みたい。
大郷町 0/1  
美里町 0/2  

主な支援内容 杖・アーム付座椅子・手すり&取り付け・車椅子(連携団体からの寄贈品)・送迎用車両(連携団体からの寄贈品) ・パソコン本体(連携団体からの寄贈品)・パソコンソフト・引っ越し支援・悩み相談など
仮設訪問の課題 市町の協力で、仮設住宅で生活する障害者の数を障害別にデータは頂いている。ただ、何処の仮設に障害者が住んでいるかまでは個人情報の問題から教えて頂くことはできなかった。そのため、なかなか障害のある方とお会いすることができず、生の声を聴くことが困難であり実態をつかめず苦労をしている。サポートセンターの方とお会いし、障害のある方の生活の実態を聴きとろうとするが、詳細を教えてはくれず”行政と連携してきちんと支援をしています”と返答するところが多く課題や問題が見えにくい。
今後の取り組み サポートセンターや仮設住宅の担当責任者にJDFが知られていないため、引き続きサポートセンターや仮設住宅の担当責任者にJDF宮城の活動の周知と協力のお願いをしていく。 JDF宮城には62団体が加盟しており一定の理解は得ている。そのネットワークを利用し、仮設住宅で生活している関係機関の利用者さんから課題や問題がないかの聴きとりに関するご協力をお願いしたい。

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