被災地支援センター
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みやぎ支援センターニュース 「ゆい」No.16
日本障害フォーラム(JDF)東日本大震災被災障害者総合支援本部・みやぎ支援センター
2011年5月30日
仙台市太白区・萩の郷第二福寿苑内(5月1日より) 022-244-6965(TEL・FAX)
メール:jdf.miyagi@gmail.com
ホームページhttp://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/JDF_shienhonbu.html
梅雨の時期に入り、現在も避難所などで生活を余儀なくされている方々にとって、大変な生活を強いられている状況があります。そのような中、全国から多くのボランティアの方々が集まり、「力になりたい」という思いで支援の輪が拡がってきています。被災された方々が少しでも早く在宅生活を送ることが出来るよう、「途切れない支援」を今後も継続していきたいと思っています。
現在、各地域で少しずつ障害者支援事業所が再建・再開の動きを見せています。その中でも、JDFみやぎ支援センターが支援している取り組みの一部をお伝えします。
訪問累計(5月29日現在)
支援員 | 避難所 | 市町村 | 障害者支援事業所 | 関係機関 | 自宅・その他 | |
5/29 | 35 | 14 | 4 | 14 | 2 | 1 |
累計 | 1963 | 783 | 全市町村 | 430 | 163 | 491 |
●JDFの訪問で1263人の障害のある方と対話●
【5月26日現在の報告】
5月1日よりJDFみやぎ支援センターは新たに宮城県北部への拠点を開設し、北部地域での本格的な訪問調査を開しました。北部開設から、南三陸町では51人の障害のある方と対話が進みました。
JDFみやぎ支援センターは、2ヶ所を拠点とすることで、5月26日現在、宮城県内の1263人の障害のある人とお会いすることができました。引き続き、こうした人々の要望に応える活動を広げています。
●山元町 斎藤俊夫町長と懇談●
障害のある人の支援を急ぎたい
5月27日、山元町の斎藤俊夫町長と、JDFみやぎ支援センターの株木孝尚責任者が懇談し、障害のある人の被災状況と今後の支援のあり方について意見交換をしました。
宮城県の沿岸南部に位置する山元町は、町の6割の面積が津波の被害にあい、約1万6千人の町民のうち、669人もの人が亡くなり、未だに71人の安否が確認できていません(5月23日現在)。被災にあった障害のある人たちやその家族も少なくありませんでした。
JDFみやぎ支援センターは、山元町社協関係者と連携して、休所状態にあった作業所「工房地球村」の再開を支援し、5月9日の再開以来、毎日、支援スタッフを継続して派遣してきました。今回の斎藤町長との懇談は、作業所の再開とそれを支援してきたJDFの話を聞きたいと、町長自ら設定していただき実現しました。
懇談では、株木支援センター責任者から支援活動の経過とともに、山元町の約900人の障害のある人たちの被災状況と現状が不明であり、山元町が本格的な在宅者の支援をすすめるのであれば、JDF支援センターは積極的に支援することを申し出ました。また同席した山元町社協の田口ひろみさんからは、再開した「工房地球村」の様子が語られました。
被災者の支援をはじめ、仮設住宅の整備やライフラインの復旧など連日連夜の激務にもかかわらず懇談していただいた斎藤町長は、「工房地球村」の再開を喜ぶとともに、「被災町民全体の支援とともに、障害のある人たちの支援を急ぎたい」と熱く語られました。
写真:*左から
株木・支援センター責任者、斎藤町長、市川・支援センター支援員、田口・社会福祉協議会職員
右:懇談の様子
○5月28日・・・「途切れない支援活動」を継続していくために、「訪問調査用紙」のファイリング方法の修正。
●支援活動に参加した支援員から●
自分の目で被災地の実態を見て、最初は言葉が出ませんでした。あまりにも非現実的で、頭の中が整理出来ませんでしたが、現地の被災者の方の笑顔でボランティア活動を頑張れることが出来ました。(伊藤 優一さん 東京都から)
短期間の中で、どれくらいのことが出来たでしょうか。しかし、避難所訪問に行って、いろいろな方とお話をすることが出来たことはとても大きな経験であり、私にとって大きな財産です。今後に少しでも役立て、「繋いでいく支援」の大事さを伝えていきたいです。ありがとうございました。(中村 武彰さん 東京都から)
障害のある方のよりよい地域生活を再建していくために今は人が必要です。
ぜひご協力をお願いします!
まだ支援員が足りていない状況です。業務内容としては、以下のものがあります。
- みやぎ支援センター支援員― 被災地避難所・福祉事業所への訪問による、ニーズの掘り起こし、具体的なニーズへの対応。
- みやぎ支援センター事務局員― 電話相談、ニーズへの調整・対応、会計、備品・生活管理、庶務、支援員・車両管理等の調整、広報、活動報告・記録管理。
- みやぎ北部支援センター支援員― 気仙沼、南三陸地域の避難所訪問・生活状況の把握・ニーズ調査など