被災地支援センター
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みやぎ支援センターニュース (ゆい) No.28
日本障害フォーラム(JDF)東日本大震災被災障害者総合対策本部 みやぎ支援センター・みやぎ北部支援センター
【2011年7月13日】
仙台市太白区・萩の郷福祉工場内
電話:080-4373-6077 FAX:022-244-6965
メール:jdf.miyagi@gmail.com
登米市東和町・若葉園内
電話:090-8349-9403 FAX:0220-45-2223
メール:jdf.miyagi.hokubu@gmail.com
ホームページhttp://www.dinf.ne.jp/doc/JDF/index.html 担当 金沢 洋一
あの日から4カ月が過ぎて・・・
JDFみやぎ支援センター 責任者 株木 孝尚
写真1:JDFみやぎ支援センター
責任者 株木氏
3月11日に突如発生した東日本大震災で多くの命が奪われました。宮城においては7月8日警視庁まとめでは死者数9295人、行方不明2815人、3ヶ月過ぎた現在でも県内の避難者は1万3900人(宮城県災害対策本部)という大変な事態になっています。
特に沿岸部は「津波」によって生活が破壊され惨状は言葉に尽くせません。宮城県の沿岸部の市町村には少なくとも5万人以上の障害者がおりますが、未だに安否確認やニーズの掌握ができていません。
このような状況の中、JDFは迅速に県内の関係団体を結集し「被災障害者を支援するみやぎの会」を立ち上げると共に「JDFみやぎ支援センター」の設置を決定しました。3月30日、事務局を「仙台ワークキャンパス」において開所式を行い、直ちに障害者の安否確認とニーズ調査の取り組みを開始致しました。宮城県社会就労センター協議会の市川会長には場所の取り計らいの他色々と当初から現在も尚、お骨折りを頂いております。北海道から沖縄まで文字通り「全国」から夫々の専門家のJDFスタッフが支援に来所頂き、そして途切れることなく次々と「支援センター」の取り組みに参加頂いております。現在、センターは「みやぎ支援センター」(仙台市)と「北部支援センター」(登米市)の2ヵ所になりましたが、両方合わせて実人数で600名以上にも上ります。
「ガンコウラン」という高山植物があります。これは高山の岩場や瓦礫場に最初に進出し繁殖します。その後にミヤマハンノキやワレモコウなどの植物がこの繁みの中に自生し始め、徐々に色々な植物が繁殖し、生活環境の厳しい高山にも林が形成されていきます。
「センター」に来ていただいて、JDFの趣旨に沿って被災地に入り困難を超えて支援を継続されている皆さんは当に「ガンコウラン」の働きに匹敵します。やがてJDF支援
センターの取り組みは厳しい環境を克服し、大きな変革を社会にもたらすものと信じます。
1412人
ミニ 情報トピックス
仙台市内の障害者就労支援機関に聞いた話によると、震災後自宅待機となった障害者は、市内には100名を超える方がいらっしゃったが、現在はほとんどの方が復職をしている。うち3名は交通手段の復旧が出来ていないことが要因であり徒歩で40分から1時間かけての通勤が困難であることなどが解ってきている。また、ハローワークによると解雇は34名。自宅待機者の中でも休業の届出を出されているのは15名のみであり、多くの待機者が休業補償がされていない状況のようだ。
514人
写真2:畠山施設長
のぞみ福祉作業所 畠山施設長さんのお話
社会福祉法人 洗心会の「のぞみ福祉作業所」は南三陸町の海抜が18メートルはある高台にありました。最初の警告は「6メートルの津波がくる」と云うものでしたが、実際には施設の天井までもの津波が襲いかかってきました。利用者も職員も施設までも一気に流されました。『辛うじて助かった利用者さんから「助けてくれてありがとう」とは言われたが何も出来なかったのが本当です。むしろ「助かってくれてありがとう」と言いました。』と、畠山施設長さんは話してくださいました。
写真3:利用者さんの寄せ書きの看板ときゅうりの花
津波だけではないでしょうが、災害はその2倍、3倍も想定しなくてはいけないことを全国の皆さんに伝えなくては・・・ともおっしゃいました。しかし、その「のぞみ作業所」も確かなあゆみが始まっています。仮のプレハブ施設を設置して、農作業を始めました。荒地に植えた野菜の苗は花を咲かせ、実をつけ始めました。7月10日にJDFのメンバーで見学をさせて頂きましたが、立派なきゅうりが何本も実っていました。
被災した南三陸は今も大変なままです。3階建てのマンションの屋上は流された残骸でいっぱいでした。でも、地域の方々はがんばっています。あの日から4ヶ月が過ぎました。まだまだ道のりは長いと思われます。
写真4:災害にあった施設からの風景
私は9日に南三陸を視察させていただき、その被害の大きさに現実として捉えられずにいました。しかしながら翌日畠山氏の講演の中で、被災当時の詳細をとても丁寧にお話を頂き、前日の視察が現実のものとして強く感じることができました。私達の活動がどれほどの力になれるのか分かりませんが少しでも復興のお手伝いができればと気持ちを新たに支援に望むことができました。 JDF支援員 高久保夏樹(栃木)
写真5:JDF支援員 高久保夏樹さん(栃木)
のぞみ福祉作業所の畠山所長から震災当時の様子を聞かせていただきました。
「助けてくれてありがとう」と利用者の言葉に対して、「助かってくれてありがとう」と返された言葉に重みがありました。
避難先では、職員が自分の家族を後回しにして利用者と家族の迎えが来るまでずっと傍にいたこと、帰宅した利用者・家族が避難所に食料・水の差し入れを続けたことは、これまでの実践と絆の強さを感じました。
皆が、出来ること、思いやれることを続けた行動が復興に繋がっています。私たちもその姿に続いていきます。仲間を増やして一緒に前進していきます。JDF支援員 植村勉(埼玉)
写真6:JDF支援員 植村勉さん(埼玉)
写真7:南三陸町防災センターが眼下に見える
◆被災地派遣支援員を再募集!◆
○活動内容 支 援 員…訪問によるニーズの掘り起こし、ニーズへの対応 など
事務局員…電話相談、ニーズの調整・対応、会計、庶務、広報 など
○活動場所 みやぎ支援センター(仙台市)・みやぎ北部支援センター(登米市)
ご連絡 お待ちしています。080-4373-6077