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(障害・CBR・インクルーシブ開発)
DISABILITY, CBR AND INCLUSIVE DEVELOPMENT
(旧「アジア太平洋障害リハビリテーションジャーナル」)
2012年進捗レポート

紹介

「アジア太平洋障害リハビリテーションジャーナル」は、英国Action for Disabilityの支援を得て1997年に創刊された。数年後、オランダのCORDAIDがスポンサーとしてAction for Disabilityに加わった。この2つの援助団体の支援によって、本ジャーナルは年2回発行され、読者に無料で配布された。読者の60%は途上国の人たちであった。本ジャーナルは、個人への頒布、つまり、障害と地域に根ざしたリハビリテーション(CBR)に関係をもつ研究者や計画立案者、行政関係者、専門家、援助団体、実施機関等に向けられたものであった。毎回約2000部が90カ国以上に郵送され、推定20,000名の読者数がいた。2001年からはイタリアの援助団体AIFOのウェブサイトで本ジャーナルとバックナンバーのホスティングが始まった。

1997年から2010年にかけての13年の間に、「アジア太平洋障害リハビリテーションジャーナル」の読者層は、アジアの他、アフリカや北米、南米、欧州、豪州/太平洋の91カ国に拡大した。本ジャーナルは、CBRを中心にした障害やリハビリテーションに関する広範囲な記事を提供した。障害問題、特に人権とCBRの重要性が深まると、障害者の大半が低・中所得国に住んでいるという事実と相まって、「アジア太平洋障害リハビリテーションジャーナル」は世界的な視野をもつこと、すなわち、読者が無料でオープンにアクセスし執筆者にも無料で提供されること、高度で国際的な科学的品質を実現すること、および発行回数を増やすことが検討されるようになった。

2011年、NLRとLight for World(旧Dark and Light)の支援で「アジア太平洋障害リハビリテーションジャーナル」の名称が「DISABILITY, CBR AND INCLUSIVE DEVELOPMENT」に変更され、後にCBMも加わった。発行者はアムステルダム自由大学である。

ジャーナルの統計データ

2011年5月の公開以来、17239名がオンラインのジャーナル管理ウェブサイトhttp://dcidj.orgを訪問している。このうち11344名がユニーク・ビジター(純粋な訪問者数)である。同サイトの毎月平均訪問数は860名である。各々の訪問で約4ページを閲覧している。

ウェブサイト訪問数:11,344名
ページ・ビュー:76,263
訪問ごとのページ数:4.42
平均訪問時間:4:04 分

記録されている訪問数の最も多いトップ3カ国は、インド、米国、オランダである。詳細は下表の通り―

順位国/地域訪問数% 訪問数
1.インド4,11523.87%
2.米国1,80710.48%
3.オランダ1,5889.21%
4.英国1,2607.31%
5.オーストラリア8064.68%
6.日本4992.89%
7.カナダ4632.69%
8.フィリピン4102.38%
9.マレーシア3732.16%
10.ナイジェリア3492.02%

(ウェブサイトが公開されてから前回2012年冬号までの)記事のビュー/ダウンロードの総数は 44199回である。記事ごとの詳細データファイルを別添する。

2102年の進捗

1月から12月の間に240名がジャーナルのウェブサイトに新規登録し、利用者の合計数は434名になった。

2012年中は68件の記事原稿が本ジャーナルに投稿された。このうち掲載されたのは29件、却下17件、査読中18件、編集中4件である。

2012年1月-12月の期間中のウェブサイトの統計データを下表に示す―

2012
発行回数4
掲載記事36*
全投稿数68
査読日数42
掲載までの日数166
登録利用者数434(新規240)

*前年に投稿されたものの掲載が2012年になった記事を含む

2012年は本ジャーナルが4回発行された。加えて、主に途上国の読者や要求のあった図書館に、毎回500部の印刷物が配布された。各号に掲載された記事の詳細は下表の通りである。―

号/記事の種類未発表の研究報告レビュー/事例研究/体験談編集者やゲスト編集者への手紙合計
2012年春号41128
2012年夏号41229
2012年秋号720110
2012年冬号42309

ジャーナル管理

主任編集者のマヤ・トーマス博士がジャーナル管理の監督を継続し、Ms. Vardhani Pramod(非常勤編集助手)、Ms. Padma NairおよびMs. Nina Agtey(共に原稿整理を担当)が支援していく。National Printing Press が引き続きレイアウトと印刷を受け持つ。資金は、インド・バンガロールに拠点をもつShree Ramana Maharishi Academy for the BlindというNGOが管理している。

編集協力者(associate editors)や編集委員(editorial board member)は非常に協力的で、記事の査読や必要に応じて助言/提言等を行ってくれている。

2013年の計画

ジャーナル編集・サポートチームは、今後も記事の品質や取材範囲の改善に重点的に取り組む予定である。投稿された記事原稿の協力者によるレビューと掲載にかかる時間はわずかながら改善されたが、さらに迅速化する必要がある。チームでは、読者からのフィードバックを得ることと、本ジャーナルがどの範囲でどのように利用されているかを把握することを目的に、読者調査を2013年に実施することを画策している。

2013年中も年4回つまり四半期毎に発行する計画である。

この情報の普及の取り組みに対するNLRやLight for the World、CBMのご協力に感謝するとともに、今後も引き続きのご支援をお願いしたい。

編集:インド・バンガロールサポートチーム


原文:
DISABILITY, CBR AND INCLUSIVE DEVELOPMENT
(Formerly Asia Pacific Disability Rehabilitation Journal)
Progress Report for 2012
http://www.dinf.ne.jp/doc/english/asia/resource/apdrj/2012/ProgressReport2012.html