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コンピューター・プレイセンターで遊びましょう-コンピューター・プレイセンタープロジェクトに関する図書

コンピューター・プレイセンターに関する幾つかのインフォーメーション

 1992年からは機能障害を持つ子ども達は、国内のコンピューター・プレイセンターのどれかでコンピュータープレイを試してみることができるようになりました。コンピューター・プレイセンターは遊びに力を入れています。訓練を強要するのではなく、子ども達の遊びに親達を引き込むことを心がけています。v  コンピューター・プレイセンターは、子ども達にコンピューターを利用させている唯一の機関ではありません。今ではほとんどの養護学校の各クラスに少なくとも一台のコンピューターがありますし、児童のハビリテーションに携わる職員達やケアチーム等の人々はほとんど皆自分の業務にコンピューターを用いています。特にその傾向が強いのは幼稚園教諭、作業療法士、言語療法士達です。
 各コンピューター・プレイセンターの事業内容はそれぞれの資金によって様々ではありますが発展し、大まかな輪郭においては同じ方法で業務が行われています。子ども達は導入として何度か、原則的には5回コンピューター・プレイセンターに来館し様々なコンピューターやプログラムを試します。その後子どもの家族達はコンピューターを借りる為の予約リストに名前を載せます。もし家庭にすでにコンピューターがあるなら、プログラムとコントローラーを借りられます。コンピューター・プレイセンターはどれも親達や学校職員、ハビリテーションチーム、デイケアセンター職員等の団体の見学を受け入れ、講習会を行っています。また様々な都市に住む子ども達や親達がコンピュータープレイを試してみることができるように、多くのコンピューター・プレイセンターが全てのコンピューター機材と共に現地に赴いています。
 この本の中で紹介した8館のコンピューター・プレイセンターはほとんど、成人対象、児童対象のコンピューターをベースにしたコミュニケーション支援器具を扱う、コンピューター視聴覚センターと協力しあっています。コンピューター視聴覚センターでは各支援器具を個別に開発し、試験を行って、その支援器具を利用する人や、必要に応じてその家族やヘルパー達に利用法を教えます。  コンピューター・プレイセンターには子どもたちに提供できる多くのコントローラーがあります。そのうちにいくつかはコンピューター視聴覚センターで開発したものです。家族達がコンピューターを家で試す為に借りていく時、利用する子どもに最適なコントロールシステムも借りられます。その家族が独自にコンピューターを購入する時には、支援器具センターから子どもに必要なコントロールシステムが支援器具として貸し出されます。
 コンピューター・プレイセンターはどこもマッキントッシュ(Macintoshu)、アミーガ(Amiga)、エーコーン(Acorn)、IBMの4社のコンピューターを使っています。
 各社のコンピューター用に、まだ読み書きを覚えていない子供向けの様々な遊びのプログラムがあります。しかしどれ1つとして子ども達全員の必要を全てかなえられるコンピューターはありません。親達がどのコンピューターを購入するのかは、その子どもが何を必要としているかによるのです。コンピューター・プレイセンター職員はめったにどれか一社のコンピューターを薦めることはしませんが、親達にどの会社のコンピューターが何を提供できるかという情報は伝えています。
 どの社のコンピューターにも特徴があり、例えばあるコンピューターはタッチウィンドウと接続できますし、ある社の製品では他とは違ったコントロールシステムが利用できますし、また例えばCD-Romプレイヤーに接続できるコンピューターもあります。3番目の技術は様々な選択の余地を含むような内容の、膨大な容量を要求するプログラムには特に必要です。