電子書籍の中に何を求めるか

ボーン・アクセシブル

すべての学生が読める電子書籍を購入していますか? プリントディスアビリティのある学生にとって、電子書籍がどれも皆アクセシブルであるというわけではなく、電子書籍に何を求めるかを知ることは、教科書調達担当職員がすべての学生にとって最善の決定を下すのに役立ちます。アクセシブルと見なされるためには、電子書籍は以下の基準を満たしていなければなりません。

本文を補足情報と区別しなければならない。 本文を補足情報(サイドバー、表、図、脚注など)と区別できるように、電子書籍ファイルは構造化されなければならない。これにより学生は、追加資料で中断されることなく、最初から最後まで通して本文を聞くことが可能となる。
コンテンツは画像として表示してはならない コンテンツが視覚的に表示された場合、たとえば、書籍の題名が挿絵に組み込まれていたり、各章の冒頭の大文字が装飾的要素として設定されていたりする場合、その情報はスクリーンリーダーや合成音声では読み上げられない。
書籍全体をナビゲートしやすくするために、目次は本文にリンクさせなければならない。 読者が本文を一層容易にナビゲートできるように、リンクを貼った完全版の目次を、電子書籍の冒頭に(理想的には各セクションの冒頭にも)入れなければならない。
表には見出しとキャプションを付けなければならない。 読者がどこを読んでいるのか容易にわかるように、表には見出しを付ける。また、表が伝えている情報について説明するキャプションも付けなければならない。
画像には記述を付けなければならない。 単なる装飾ではない画像はすべて、alt text(代替テキスト)と言われる機能を用いて記述しなければならない。
ページ番号を入れなければならない。 電子書籍には、書籍の印刷版と一致するページ番号を入れなければならない。
数学はMathML形式で表示しなければならない。 数式が画像として表示された場合、スクリーンリーダーでは読むことができず、「画像」と読み上げてしまう。出版社に対し、スクリーンリーダーで読むことができるMathMLと呼ばれる特別なマークアップ言語を使って数式を表示するよう求める。
動画及び音声コンテンツはアクセシブルでなければならない。 ビデオセグメントのキャプション及び/または記述と、音声セグメントの転写が利用可能でなければならない。
インタラクティブのコンテンツはアクセシブルにしなければならない。 急速に変化する情報を表示するスライダーバーなどのインタラクティブ・コンテンツを含む電子書籍は、プリントディスアビリティのある人が操作可能なものでなければならない。
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