参考資料6
「教材整備指針」について(平成23年4月策定)
◇これまでの経緯
文部科学省においては、昭和42年の「教材基準」の策定以降、累次の学習指導要領の改訂を踏まえ、教材の整備基準を公表。
| 整備基準名 | 策定年度 | 学習指導要領改訂年度 |
|---|---|---|
| 教材基準 | 昭和42年度 | 昭和43・44年度 |
| 新教材基準 | 昭和53年度 | 昭和52年度 |
| 標準教材品目 | 平成3年度 | 平成元年度 |
| 教材機能別分類表 | 平成13年度 | 平成10年度 |
| 前整備基準「教材機能別分類表」の課題 | 「教材整備指針」の策定方針 | |
|---|---|---|
| ■学習指導要領(H10改訂)を踏まえたものであること。 ◇教材機能別分類表はH13の公表以来、一度も改訂していない。 | → | ①新学習指導要領(H20改訂)を踏まえて改訂 ◇外国語活動(小学校) ◇武道(中学校保健体育) などに関する教材を新規に例示 |
| ■特別支援教育対応教材の例示が無いこと(小・中学校) ◇小・中学校の教材機能別分類表に特別支援教育対応教材の例示がない。 | → | ②特別支援教育への対応 ◇小・中学校に係る教材に【特別支援教育に必要な教材】を新たに例示 ◇学習障害(LD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)の児童生徒に対する教材を例示 |
| ■理科教材の例示が無いこと ◇別途、国庫補助制度があることから、理科教材を例示していない。 | → | ③理科教材の追加 ◇今次改訂の「理科教育等設備基準」に基づき、理科教材を新たに例示 |
| ■各市町村、学校において、教材の整備目標を定める際の指標が無いこと。 ◇教材機能別分類表の改訂において、従前、示していた教材毎の数量基準を廃止。 | → | ④教材整備の目安を例示 ◇各市町村、学校が、具体的な整備数量を定める際の参考として、学校あたり、学年あたり、学級あたり、グループあたりの整備の目安を教材毎に例示(名称も「教材整備指針」に改称) |
小学校教材整備指針(抜粋)
| 教科等 | 機能別分類 | 例示品名 | 目安番号 | 新規 |
|---|---|---|---|---|
| 理科 | 発表・表示用教材 ③理科教材の追加 | 標本(火成岩、堆積岩、化石、火山噴火物など) | ⑤ | ○ |
| 人体模型A(人体骨格、人体解剖など) | ① | ○ | ||
| 人体模型B(筋肉付腕の骨格など) | ⑤ | ○ | ||
| 動植物模型(発生順序、昆虫模型など) | ⑤ | ○ | ||
| 土地模型(火山地形、堆積模型、地層など) | ① | ○ | ||
| 外国語活動 | 発表・表示用教材 ①新学習指導要領の改訂事項の反映 | 黒板(四線黒板など) | ② | ○ |
| 壁絵 | ① | ○ | ||
| 携帯音楽プレーヤー | ② | ○ | ||
| 道具・実習用具教材 | カード教材(ピクチャーカード、フラッシュカードなど) | ⑤ | ○ | |
| 英語ゲームセット | ① | ○ |
【特別支援教育に必要な教材】
| 特別支援教育に必要な教材 | 知的障害 ②特別支援教育への対応 | 運動学習用教材(トランポリン、ボールプールなど) | ③ | ○ |
|---|---|---|---|---|
| ソーシャルスキルトレーニング用教材 | ③ | ○ | ||
| 自閉症 | 視知覚学習教材(ペグさし、パズルなど) | ③ | ○ | |
| コミュニケーション補助器具 | ⑦ | ○ | ||
| 学習障害(LD) | ICレコーダー | ③ | ○ | |
| カラーフィルター(情報の量や強さを調整するシートなど) | ⑦ | ○ | ||
| 注意欠陥多動性障害(ADHD) | 衝立 | ③ | ○ | |
| タイムタイマー | ③ | ○ |
| 番号 ④教材整備の目安を番号で例示 | 目安 | |
|---|---|---|
| Ⅰ.学校 | ① | 1校あたり1程度 |
| Ⅱ.学年 | ② | 1学年あたり1程度 |
| Ⅲ.学級 | ③ | 1学級あたり1程度 |
| Ⅳ.グループ(1学級分) | ④ | 8人あたり1程度 |
| ⑤ | 4人あたり1程度 | |
| ⑥ | 2人あたり1程度 | |
| ⑦ | 1人あたり1程度 | |
| Ⅴ.その他 | ⑧ | とりあげる指導内容等によって整備数が異なるもの |
中学校教材整備指針(抜粋)
| 教科等 | 機能別分類 | 例示品名 | 目安番号 | 新規 |
|---|---|---|---|---|
| 理科 | 発表・表示用教材 ③理科教材の追加 | 岩石・化石標本(火成岩、たい積岩、鉱物、造岩鉱物、動物化石、植物化石、示準化石、化石レプリカ、天然資源など) | ⑧ | ○ |
| 生物標本(脊椎動物骨格、草食哺乳類頭骨、肉食哺乳類頭骨、脊椎動物分類、脊椎動物解剖、無脊椎動物解剖、植物など | ⑥ | ○ | ||
| 実験観察・体験用教材 | 長さ測定用具(巻尺、ノギス、マイクロメーターなど) | ⑧ | ○ | |
| 体積測定用具(メスシリンダーなど) | ⑦ | ○ | ||
| 音楽 | 道具・実習用具教材 ①新学習指導要領の改訂事項の反映 | 和楽器(筝、三味線、尺八、篠笛、締太鼓、篳篥(ひちりき)など) | ⑧ | △ |
| 保健体育 | 道具・実習用具教材(武道) ①新学習指導要領の改訂事項の反映 | 柔道着 | ⑦ | |
| 柔道畳、畳ずれ防止シート | ⑥ | ○ | ||
| 剣道防具セット | ⑦ | |||
| 竹刀 | ⑦ | ○ | ||
| 土俵マット | ① | ○ | ||
| 簡易まわし | ⑦ | ○ |
【特別支援教育に必要な教材】
| 特別支援教育に必要な教材 | 知的障害 ②特別支援教育への対応 | 運動学習用教材(トランポリン、ボールプールなど) | ③ | ○ |
|---|---|---|---|---|
| ソーシャルスキルトレーニング用教材 | ③ | ○ | ||
| 自閉症 | 視知覚学習教材(ペグさし、パズルなど) | ③ | ○ | |
| コミュニケーション補助器具 | ⑦ | ○ | ||
| 学習障害(LD) | ICレコーダー | ③ | ○ | |
| カラーフィルター(情報の量や強さを調整するシートなど) | ⑦ | ○ | ||
| 注意欠陥多動性障害(ADHD) | 衝立 | ③ | ○ | |
| タイムタイマー | ③ | ○ |
| 番号 ④教材整備の目安を番号で例示 | 目安 | |
|---|---|---|
| Ⅰ.学校 | ① | 1校あたり1程度 |
| Ⅱ.学年 | ② | 1学年あたり1程度 |
| Ⅲ.学級 | ③ | 1学級あたり1程度 |
| Ⅳ.グループ(1学級分) | ④ | 8人あたり1程度 |
| ⑤ | 4人あたり1程度 | |
| ⑥ | 2人あたり1程度 | |
| ⑦ | 1人あたり1程度 | |
| Ⅴ.その他 | ⑧ | とりあげる指導内容等によって整備数が異なるもの |
