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国際セミナー「認知・知的障害者の社会参加と情報技術」

情報
ルイビル大学ケンタッキー自閉症支援センター
Kentucky Autism Training Center, University of Louisville

ケンタッキー自閉症支援センター(KATC)の使命は、ケンタッキー州の自閉症児・者を支援するため、家族と支援団体に情報と技術的サポートを提供することである。

センターは研究に基づき、自閉症児・者に効果的であるとされる介入療法についての情報とトレーニングを提供することに重点を置いている。さらに、各レベルの療法において、行動に基づくプログラム評価の構築にも重点を置いている。

ケンタッキー自閉症支援センターは直接的には評価や介入療法は行なわないが、活動は全て自閉症児に直接的な効果がもたらされるよう計画されている。スタッフは他の機関と協力し、彼らが評価や直接的な介入療法を自閉症児・者に提供できるよう支援している。

ケンタッキー自閉症支援センターが行なっている自閉症児・者の家族へ対するサービスは、技術的支援やサポート、データバンク、ウェブサイト、ワークショップなどである。また学校に対しては、専門家のチームと協力しワークショップ、セッションを開催している。

能力に応じたモデル(Competency Based Model)に基づき、個々の教育プログラム(IEP s)を提供している。それに続く応用セッションでは、学校のスタッフと家族に対し教室で“練習とフィードバック”のためのトレーニングセッションを開催している。

ケンタッキー自閉症支援センターの技術的支援の領域

  • 自閉症児の理解
  • “能力に応じたモデル”を使った個々の教育プログラムの開発
  • 日常の活動と個々の児童のスケジュールに基本的な教授法と計画を盛り込む
  • コミュニーケーション、社会統合、学業的成果、社会参加を促進するために自閉症児に効果的な教育的、行動的、技術的支援を提供する。
  • 行動、機能、また現在行なっているプログラムについての評価
  • 専門家と家族の連携を支援

自閉症の定義

自閉症は一般的に3 歳前に現われる発達障害である。脳の機能に影響を与える中枢神経の機能障害で、500 人に1人は自閉症であると報告されている。男女比は4:1 くらいの割合で男子の方が多く、人種、民族、社会的階層、収入、生活環境、教育レベルに起因するものではない。自閉症は正常な論理的思考、対人関係、コミュニケーションスキルなどの領域での脳の発達を妨げる。自閉症児・者は一般的に言語的及び非言語的コミュニケーション、対人関係、遊びなどにおいて問題をかかえており、他者や外界とのかかわりが難しい。手をたたいたり、体を揺らすなどの反復行動、他者に対するふつうではない反応、物へのこだわり、日常生活での変化を嫌う傾向がある。攻撃的行動または、自傷行為などがみられる場合もある。

ルイビル大学ケンタッキー自閉症支援センターより