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平成16年度厚生労働科学研究、障害保健福祉総合研究、研究成果発表会
「共通言語」としてのICF(WHO 国際生活機能分類)の活用
-医療・介護・福祉の連携のツールとして

あいさつ

上田 敏
((財)日本障害者リハビリテーション協会 顧問)

 変身いたしまして、ただ今ご紹介ただきました日本障害者リハビリテーション協会としての上田として、お話申し上げます。
 お手元の日本障害者リハビリテーション協会のパンフレットをご覧いただきたいと思いますが、ちょうど40年前の昭和39年に設立されましてから、いろいろな事業を続けてきております。国際的な活動が一つの重点でありまして、国際リハビリテーション協会(Rehabilitation International)の日本の加盟団体としまして、このRIの世界会議を行ったこともございますし、地域会議も開催しましたし、いろいろなことをやっております。
 それから、国内的にも障害のある方、当事者と専門家が協力して、障害者の「完全参加と平等」の実現を目指すというような活動を続けてきております。
 さて本日の会の位置づけですが、「障害保健福祉総合研究推進事業」を行っているということです。
 これにも関係して「推進」という文言が入らない障害保健福祉総合研究事業というものがあり、これは「障害保健福祉総合研究について」で説明があります。我々の研究班であります「国際生活機能分類(ICF)の活用のあり方に関する研究」もこのひとつです。その他のテーマをご覧いただくように、非常に広い範囲にわたった研究を行ってきています。これ自体は厚生労働省の障害保健福祉部が選定し、そして支出しているものです。そしてそれを補助する事業、それが円滑に行われ、またその成果が一般国民に普及できるようにという事業が「推進」のついた事業でありまして、それを障害者リハビリテーション協会が委託されているわけです。
 この推進事業の一環として成果発表会があり、その概要欄で示されているように、今日のこの会の他に、大阪で「知的障害者入所施設の地域移行・本人支援の在り方・地域生活支援システムの構築」、それから「精神障害の正しい理解と偏見の是正」というのを東北仙台市で行うというような形で、一般向けの普及を行います。この他にパンフレットには載っていませんが、研究者向けの報告会というものも行います。
 厚労省におきまして、障害保健福祉の分野で、研究費をそれぞれの研究者に支出して、研究者はグループをつくって研究を行って、その成果を国民に還元する。そのお手伝いを日本障害者リハビリテーション協会が行ってきたということです。

 今日の発表会には非常に多数の方にご参加いただきました。本来ならば、質疑応答まで含めて皆さんに直接参加していただくような機会もつくりたかったわけですが、時間の制約でそれができなかったのは非常に残念です。しかし、これだけ多数の方に参加していただきまして、日本障害者リハビリテーション協会の立場からしましても、大変やりがいのあった会でありました。どうもありがとうございました。