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平成17年度
地域におけるインターネット・パソコンを利用した
障害者情報支援に関する調査研究事業報告書

はじめに

障害を持った方々への情報バリアフリーについては、近年かなりの進展をみせている。またコミュニケーションや情報の獲得に多くの困難を抱えている方々のために、情報技術(IT)や支援機器の開発も進められている。情報支援技術を利活用することで、障害を持った方々がコミュニケーション手段の確保や情報の入手が容易になり、自立、社会参加、就労が更に進むことが期待される。しかしながら、まだ障害を持つ人々が十分にITを利活用しているとはいえない状況にある。特に、地域によっては、情報入手を保障するためのサービスや支援方法の確立がなされておらず、情報弱者に対する支援方法の充実が課題となっている。

そのためには、全国の支援者及びボランテイア関連団体に対し、地域における様々な障害を持つ人たちへのIT支援の現状とニーズを把握し、支援者がかかえる課題などを検討して、有用な支援に結びつけることが急務であると考えられる。

本事業において、特にパソコンボランティアの活動による事例をアンケートと聞き取り調査により把握し、その調査報告をもとにセミナーを開催して情報支援技術を利活用した有効な支援について検討した。

本報告書には、アンケート及び聞き取り調査結果、セミナーの報告、また当事者と各専門分野の方々によるIT支援に関する提言を掲載した。