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平成17年度
地域におけるインターネット・パソコンを利用した
障害者情報支援に関する調査研究事業報告書

ありんこ

正式名称:ありんこ
活動拠点:愛知県一宮市(一宮社会福祉センター 思いやり会館)
メールアドレス:arinko2@orihime.ne.jp
ウェブサイト:http://arinko138.jp/

団体の概要

平成11年、視覚障害者の外出支援グループ「サークルアイ」のパソコングループとして誕生。2年後の平成13年、パソコンボランティアグループ「ありんこ」として独立。現在は一宮市およびその周辺都市を中心として対象を障害者全般に広げ、パソコン勉強会、在宅での支援を行う。現在、会員数約60名で、支援者も利用者もわけへだてなく同じ「会員」として活動を行っている。会の目的はパソコンやインターネットを活用して情報交換の場を作り、新しい趣味や生き甲斐を見出し、生活を楽しむ事、そしてお互いに自己研鑽に励み、習得した知識や情報を、地域の障害者によるパソコン活用やインターネット普及に役立たせることである。

活動

一宮市思いやり会館のボランティアルームを拠点とし、毎週火曜日・木曜日、第2日曜日に勉強会を開いている。

メンバーは62名(視覚障害16名、肢体不自由14名、聴覚障害4名、知的障害5名、ボランティア23名)(平成17年12月現在)。活動資金は会費のみで、利用者は500円/月、ボランティアは無料。

勉強会では以下のようなソフトを学習している。

  • 音声ワープロ(Myedit,Myword5,PC-Talker,2000Reader),Word
  • 名刺作成(名刺でショウ)
  • 年賀状作成(宛名職人2005、VDJW)
  • Eメール送受信(MMメール)、ホームページ閲覧(I.Explorer & HPR)
  • 表計算ソフト(例Excelによる会員名簿作成)
  • デジカメ画像処理(デジカメの達人、Photoshop Elements)

出張支援では、ADSL接続・設定、技術的な問題解決、PC操作方法の指導を行っている。2次障害を防ぐためにはリハビリテーション関連の専門スタッフとの連携が不可欠なので、在宅支援の場合はOTと相談をしながらプログラムを立てる。

特色

「明るく!楽しく!感謝して!」をキャッチフレーズに、人と人とのふれあいを大事にしている。パソコンを教えるのではなく、「ともに学び、楽しもう」との気持ちから「勉強会」と名づけている。また、単なるパソコン支援にとどまらず、障害者の方が外に出るきっかけ作りとなる活動、生きがいを発見してもらうこと、また自分以外の障害のことも理解してもらう機会を提供することを心がけている。

誕生会、忘年会、クリスマス会、食事会、花見会、一泊旅行などの行事を通して会員同士の交流を大切にしている。また、ありんこの活動を広く知ってもらうために年一回、一宮市が主催する「福祉とボランティア活動展」に参加。また、近隣市町村での障害者対象パソコンボランティアグループの立上げを支援している。

他のグループとの連携

平成13年に「パソボラの集い」というネットワークに参加、年に一回集まって交流会を開き、活動発表をしている。メーリングリストも活用。安城、日進、春日井、名古屋、一宮などの7箇所の団体が加入している。

今後の課題

行政と連携したパソコンボランティアの養成、知的障害児のPC学習、在宅就労支援、より広い活動拠点の確保と週末のオープン。

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