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平成18年度
地域におけるインターネット・パソコンを利用した障害者情報支援に関する調査研究事業報告書

特定非営利活動法人 あおもりNPOサポートセンター

所在地:青森市新町2-6-25 奈良屋ビル2F
TEL:017-776-9002
FAX:017-776-9003
URL:http://www.anpos.or.jp/
Eメール:info@anpos.or.jp

【団体の概要】

1999年、あおもりNPOサポートセンター (ANPOS) は青森県内初の特定非営利活動法 人として活動を開始した。「NPOのためのNPO」として、市民にむけた啓発活動、NPOの支援とネットワークづくり、調査研究や政策提言を主な活動としている。その中で情報弱者と言われる障害者の方々へのパソコン講座を開設し、社会参加への可能性を拡げる活動を行っている。

【IT支援事業】

設立当初より、障害のある方々へのパソコン支援を試行錯誤しながら行っていた。IT教師養成講座を開設し、障害のある人にパソコンを教えることのできる人材の育成に努めた。そのような活動が新聞にも掲載され、青森県情報政策課からITバリアフリーサポート事業の委託を受け、2002年から2004年の3年間、高齢者・障害者のへのIT支援事業を実施した。常務理事・事務局長の三澤章氏が通常より大きな文字で、障害者・高齢者の方々に視覚的にもわかりやすい講習会用のテキストを自ら作成した。この事業には3年間で2000人の方々が受講した。
現在は主に視覚障害者(主にロービジョン)の方々に対するIT支援を中心に活動している。こちらはテキストを使用せず、6~10人のボランティアがマンツーマンで教えている。ボランティアの年齢層は40代~50代。平成17年度は4名の方のサポートを行った。その中には、今年中学生になる生徒もいて、教科書をPDFにして提供する計画をしている。ロービジョンの支援に関しては弘前大学の眼科の医師に活動を紹介し広報を行っている。
また、2005年よりNPO団体を対象にしたマイクロソフト社の社会貢献プログラム「ITげんき講座」を運営し、NPOや市民団体がパソコンをより活用できるよう啓発活動も行い、青森県全体のIT活用の推進を目指している。

【課題】

障害のある人になんとか社会に出てもらおうとWebデザイナー養成講座を開設したが、応募がほとんどなかった。自ら社会に出て働こうという意欲が当事者側にも必要だと感じている。また、障害者の家族、一般市民などの意識改革が障害者の社会参加には欠かせないが、大都市に比べ、他人の目を気にするという地域的な特色が壁になり、障害者の方々が外に出にくい。
また、IT支援団体間の連携が重要だと考えているが、そこまでには至っていない。