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平成18年度
地域におけるインターネット・パソコンを利用した障害者情報支援に関する調査研究事業報告書


畠山 卓朗/はたけやま たくろう

星城大学 リハビリテーション学部 教授

1949 年:岐阜市に生まれる
1972 年:中部工業大学(現,中部大学)工学部電子工学科 卒業
同年:民間企業において工業用ロボットの開発に従事
1974 年:神奈川県総合リハビリテーションセンター 研究部勤務
1981 年:労災リハビリテーション工学センター 研究部勤務
1987 年:横浜市総合リハビリテーションセンター 企画研究室勤務
2001 年:博士(工学)名古屋大学
2002 年:星城大学 リハビリテーション学部 教授
現在に至る
長年、重度肢体不自由がある人々の支援機器の研究開発・サービスに取り組んできた。 現在は、リハビリテーションを志す学生の教育に携わるかたわら、地域の保健師、セラピスト、技術ボランティア、メーカーにおける製品開発、などの支援に取り組んでいる。

田中 勇次郎/たなか ゆうじろう

東京都立多摩療育園医療科 主任・作業療法士

略歴

作業療法士歴33 年目。
この間、身体障害・発達障害分野の作業療法に従事。中でも、神経筋疾患の作業療法に長年携わる。筋萎縮性側索硬化症(ALS)への代替コミュニケーション手段の適合に関して多くの経験を持つ。現在は、脳性麻痺児(者)へのIT活用支援にも取り組んでいる。
なお、重度脳性麻痺の弟をもつ兄である。

学会および社会における活動など

東京都作業療法士会 福祉用具委員会 委員長
日本作業療法士協会 保健福祉部 障害者ITサポート委員会 リーダー
「道具とくらしの研究会」(日本作業療法士協会生涯教育単位認定制度団体として申請中)会長
「コミュニケーション用具支援ネットワーク研究会」発起人
日本ALS協会「ALS基金」研究奨励金選考委員(本年度まで)

著書(分担執筆)

「作業療法ケースブック・コミュニケーションスキルの磨き方」(2006 年発行予定 医歯薬出版)
「生活場面から見た福祉用具活用術」(2006 年3 月 中央法規出版
) 「新ALSケアブック」(2005 年12 月 川嶋書店)
標準作業療法学「身体機能作業療法学」(2005 年4 月 医学書院)
「レクリエーション 改訂第2版」(2004 年8 月 三輪書店)など

金沢 真理/かなざわ まり

東京都盲人福祉協会 中途視覚障害者緊急生活訓練事業 主任

仕事について

國學院大學 国文学部日本文学科 日本文学専攻を卒業
社団法人 東京都盲人福祉協会に入社
現在 中途視覚障害者緊急生活訓練事業 主任

視覚障害について

10 代後半で進行性の眼の疾患「網膜色素変性症」と診断され、20 才過ぎから徐々に見えなくなる。現在、中心はほとんど見えず、両サイド視野が少し斑に残っており、そこでコントラストがハッキリしたものや動く物体を確認できることもある程度の見え方。

その他

1983 年から2000 年3 月:ラジオ日本 東京都提供番組「わたしの東京」レポーター
1997 年から2000 年:JBS日本福祉放送「金沢真理 風の髪飾り」のパーソナリティー
1999 年4 月から2001 年3 月:視覚障害リハビリテーション協会 会長
2006 年5 月から:日本網膜色素変性症協会 理事 他

内藤 一郎/ないとう いちろう

国立大学法人 筑波技術大学産業技術学部産業情報学科 教授

1991 年立教大学大学院理学研究科原子物理学専攻修了。
同年筑波技術短期大学電子情報学科助手、同助教授を経て、現在、筑波技術大学産業技術学部産業情報学科教授。博士(理学)。

大学院では、観測ロケットや人工衛星を用いた高層大気微量成分(オゾンなど)の観測研究を行う。筑波技術短期大学に着任後、聴覚障害者の教育に従事する中、聴覚障害者のコミュニケーションや情報保障の問題に興味を持ち,手話電子辞書の開発研究、テレビ電話を用いた聴覚障害者のコミュニケーションや情報保障システムの研究などに取り組むようになった。

教育においても、ペットボトルカーを用いた計測制御実験や歩いてグラフを作る、歩行ロボットの製作など学生が興味を持って技術を身に付けられるような研究テーマの工夫を行っている。

地域貢献活動においては、地域の聴覚障害者やその支援者(手話通訳者や要約筆記者など)の意識調査を行い、その結果をもとに、大学を手話通訳者養成講座や要約筆記者養成講座に開放するなど積極的に取り組んでいる。

望月 優/もちづき ゆう

株式会社アメディア 代表取締役

1958 年1 月28 日:静岡県静岡市に生まれる。

1965 年4 月:静岡県立静岡盲学校小学部に入学。1974 年4 月:東京教育大学教育学部附属盲学校高等部に入学。1977 年4 月:麗澤大学ドイツ語学科入学。1982 年:麗澤高等学校非常勤講師(英語)となる。1986 年3 月:麗澤高等学校退職。1986 年9 月:国立職業リハビリテーションセンター電子計算機科入学。プログラミングの学習を本格的に開始。

1989 年2 月:株式会社アメディア設立。視覚障害者向けのシステム開発・販売を事業化。以後、1996 年9 月に印刷物読み上げソフト「ヨメール」、1999 年1月にホームページ読み上げソフト「ボイスサーフィン」、2003 年8 月に音声・拡大読書機「よむべえ」を発売。
仕事以外の活動としては、2005 年4 月に社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会盲人用具部会長に就任。視覚障害者用の機器開発を行なっている業者をまとめる。また、同年4 月に東京中小企業家同友会障害者委員会の委員長に就任。中小企業での障害者雇用に注力している。
阪神ファン。48 歳。独身。

三崎 吉剛/みさき よしたけ

都立中央ろう学校 主幹 数学科教諭
1985 年から1992 年:都立村山養護学校
1981 年から1985 年:都立江戸川養護学校

  • 肢体不自由教育への自助具としてのパソコンの導入
  • 「障害者でもパソコンを使う」ではなくて「障害者だからこそパソコンを使う」という発想
  • 様々な自作スイッチとソフトによって、文字や数式を表現することを可能にした。
  • 「肢体不自由とは表現手段がないことで学習上の問題が生じている。パソコンを使いこれを改善することが可能である。」と同僚と考えて、進めてきた。

1992 年から2005 年:都立八王子盲学校

  • すでに普及していた音声ワープロ以外の利用方法の検討
  • ネットワークから情報を得ることで「情報障害」の解消を目指す
  • 数列を音列に変換することで学ぶ数学教材の開発
  • 獅子座流星群のネットワークによる音声中継の実験

2005 年から:都立中央ろう学校(1 年目は開設準備室)

  • 新設のろう学校に、「見える校内放送」の設置をすすめる
  • 「見える校内放送」のモニタを授業中に電子黒板として利用することをすすめる

河村 宏/かわむら ひろし

国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所 障害福祉研究部長

1970 年から1997 年まで東京大学総合図書館に勤務。(財)日本障害者リハビリテーション協会情報センター長を経て、2003 年7 月から現職。DAISY コンソーシアム理事、WAI/W3C常任委員、世界盲人連合国連委員会委員、アジア太平洋障害者センター支援委員、障害者放送協議会委員。すべての人が共有する知識と情報のデザインを追及し、情報アクセス権と著作権の調和を目指した活動に取り組む。また、ソーシャルインクルージョンの立場に立ち、障害者・高齢者の災害への事前の備えへの情報支援と国際協力に力を注いでいる。

寺島 彰/てらしま あきら

浦和大学総合福祉学部 教授

大学で障害児教育について学んだ後、視覚障害者更生施設のソーシャルワーカーとして16 年間勤務した後、厚生省(現厚生労働省)障害福祉専門官、国立身体障害者リハビリテーションセンター国際協力専門官、同センター研究所障害福祉研究部社会適応システム開発室長、同障害福祉研究部長を経て現職。研究テーマは、障害者福祉政策と福祉機器を活用したソーシャルワーク。ソーシャルワーカー時代から、福祉機器を活用してソーシャルワークを実践してきており、必要に応じて「視覚障害者用おしゃべり電話帳」や「視覚障害者用ワープロNRCD-Pen」等の福祉機器を自ら開発し、ソーシャルワークに活用してきた。また、継続して、障害のある人々の福祉機器活用を支援するボランティアを行ってきており、(財)日本障害者リハビリテーション協会が実施する「パソコンボランティア指導者養成課程」の講師を務めている。

加納 尚明/かのう なおあき

札幌チャレンジド 理事・事務局長

1961 年生まれ。京都市出身。
1985 年、京都工芸繊維大学卒業。
1989 年より札幌に在住。以来、北海道総合通信網(株)にて営業職に従事し、地域情報化に取り組む。
2000 年7 月よりNPO 法人札幌チャレンジドに参加。
2000 年1 月~12 月、札幌市市民活動促進検討委員会公募委員。
2005 年4 月から北海道大学公共政策大学院に入学。
2006 年4月より、会社を退職し、札幌チャレンジドの事務局長として専念。

湯汲 英史/ゆくみ えいし

(社)精神発達障害指導教育協会 常務理事

1979 年3 月:早稲田大学 第一文学部 心理学専攻 卒
1979 年3 月:心身障害児通所訓練所「さざんかの会」の常勤職員として就職
1992 年4 月:上記法人が新たに医療機関、(社)発達協会王子クリニックを開設
心理・言語室担当を兼任
2002 年4 月:常務理事に就任
早稲田大学教育学部非常勤講師(2002 年~)
(社)日本知的障害福祉連盟常務理事(2005 年~)
社会福祉法人「さざんかの会」理事(2001 年~)
NPO 法人 子育て支援センター<はーとふる>理事(2005 年~)
練馬区障害児保育巡回相談員(1982 年~)
知的障害者雇用事業所 株式会社イクゥオール専務理事(1997 年~)

著書

「おもちゃで育てるー障害を持つ子のための ファーストプログラム」(1985 年 ぶどう社)
「なぜ伝わらないのか どうしたら伝わるのか」(2003 年 大揚社)
「子どもが伸びる関わりことば 26」(2006 年 すずき出版)
「発達障害をもつ子への保育・子育て支援」(2006 年 明治図書)
など多数。

国家資格

社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員、言語聴覚士など