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アジア太平洋障害者の10年の評価<完全参加と平等<へのNGOの展望

ヴェトナム

ヴェトナムにおける障害者の概要と将来の方向性および基本データ

[a] 「10年」に関する評価

[a-1]アジア大平洋障害者の10年における、ヴェトナムの障害者の生活にとって最も重要な3つの変化。

障害に関する社会意識や障害のある人々の考えは変化してきている。「10年」の後に人々は、障害のある人々の傷つきやすいグループが良い条件に支えられ、またそういった条件が提供されるならば、障害のある人々はコミュニティに統合されることができると、いうことに気づいている。

2001年12月10日から12月15日まで、ハノイにおいて、アジア太平洋障害者の10年を促進するための第9回キャンペーンが開催された(注:「キャンペーン2001 ハノイ会議」)が、そこで報告された事柄は障害者の社会統合を明らかに実証するものである。

障害についての普及と国際協力のおかげで、「障害者条例」や「障害者に関する法令と決定」など、多くの障害者政策が発布されてきた。 2001年初頭の国内障害者調整委員会 (NCCD)の設立は、ヴェトナムにおける障害者に対する国家の注目を 示すものである。

障害のある人々自身は自らの置かれた状況に気づいており、障害そのもののみならず、教育、雇用、スポーツあるいは他の社会活動への参加にまつわる他の障害から引き起こされる困難を克服するために最善をつくしてきた。障害のある人々は「ヴェトナム障害者スポーツ協会」や自助団体の活動に非常に関心を示している。多くの障害のある人々がスポーツや文化の競技会において金メダルを獲得してきた。

[a-2] 非障害者(健常者)と比較した場合の、障害のある人々に関する3つの最も未開発な問題。

障害のある人々の雇用は促進されてきたが、雇用される人々にはいまだ多くの困難があるということ。

障害のある人々の生活水準の問題。とりわけ国内総生産 (GDP)の低い山間地や遠隔地に居住する人々の問題があること。

障害に関する普及は完全に広まっているわけではなく、都市部において行われているだけである。障害のある人々のための整形外科的用具は僻地では充分ではない。

[a-3] ヴェトナム政府がヴェトナム人の障害のある人々のために行う、3つの優先されるべき手段は何だと思われるか?

障害のある人々の雇用、生産やビジネスおよびサービス施設の確立。および公的な仕事へのアクセス。

自助団体あるいはクラブを確立し運営するための、障害のある人々への助言指導。

障害についての理解の向上と教育。

[a-4] ヴェトナムの障害のある人々への地域協力のための、3つの優先すべきプログラムは何か?

地域協力の中での、障害のある人々のためのリハビリテーション、リーダーシップ、バリアフリー、技術、そして訓練。(例えばいくつかの国にあるリハビリテーショントレーニングセンター)

障害者団体や障害のある人々のための団体同士の、経験と情報の交換。(例えばキャンペーン、 IT競争など)

地域に根ざしたリハビリテーション・プログラム

[b]基本データ

[b-1] 国の障害者の基本データを示せ。

ヴェトナムの障害者数は約500万人である。

この条例で定義される障害者は、障害の原因に関わらず、身体や機能に一箇所以上の欠陥があり、それが種々の障害となって現れている人で、その障害により活動能力が低下し、日常生活や勉学に多くの支障を来たす人である。

[b-2] 下記の事柄を知っている人々は国内にどれぐらいいるものと推測されるか?

  1. 1993年から2002年までのアジア大平洋障害者の10年について
    (a.ほとんどいない b.1%未満 c.約65%)
    回答:C.約 65%
  2. 政府は国民に対して「10年」に関する情報を提供しているか?
    回答:している
  3. 「障害者の権利宣言」(1975年)について
    (a.ほとんどいない b.1%未満 c.約10%)
    回答:C.約 10%
  4. 「国際障害者年」(1981年)について
    (a.ほとんどいない b.1%未満 c.約30%)
    回答:c.約30%
  5. 「国連・障害者の10年」(1983年-1992年)について
    (a.ほとんどいない b.1%未満 c.約30%)
    回答:c.約30%

Duong Thi Van, Chairperson, Bright Future Group

(訳:日本女子大学大学院人間社会研究科 松山知英)