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国連世界情報社会サミット(World Summit on the Information Society : WSIS)

エキジビジョンから-パラレル・イベントからみた障害者に関わる開発-

有田由子
(財)日本障害者リハビリテーション協会 情報センター

展示会場の写真

サミットでは本会議に平行してワークショップやエキシビションが開催された。
エキシビションでは「ICT 4 ALL」と題して、デジタルデバイドを埋め、開発のスピードを速めるための技術革新モデルを提示するため、E-solution, Inclusive Access, Development and Partnership, Research and Innovationの4つのテーマの出展があった。ホールの規模は8000平方メートル、政府、企業、NGOから300以上の出展と100以上のワークショップが開催された。

ICT 4 ALLの大きな目的は、以下である。

  • ネットワークの形成
  • ベストプラクティスの紹介
  • 最先端技術の情報交換、
  • アクションへの動機付け

NICT(独立行政法人 情報通信研究機構)

無線LANを搭載したオフロードバイクの写真
オフロードバイクに無線LANを搭載。一台のバイクに1キロの範囲の無線を飛ばし、交信できる。10台で9キロをカバーでき、基地局が全体をカバーする。各々の場所の状況をかなり正確に把握することができ、災害情報やどこに何が必要かという情報を集めることができる。GPS受信機をバイクが持っていて、自分が今どこにいるかを確認できる。現在まだ実験段階だが、実用化すれば地域の災害後の的確な即時対応が可能となる。災害弱者と言われる障害者・高齢者の支援システムの構築の可能性がある。そのためにはあらかじめ高齢者、障害者の方のデータベース、防災に対する意識作りも必要。http://www.nict.go.jp/overview/index.html


APPLE

支援機器の写真
スクリーンリーダーであるボイスオーバーがMAC OS10(タイガー)に標準搭載された。アクセシビリティを考慮した設計。今のところは英語だけ。また、障害を持った人がパソコンを使う際の支援機器を展示。

HNK

点字呈示装置の写真
「話速変換技術」を開発。この技術は、放送音声をゆっくり聞けるラジオやテレビとして実用化された。インターネット上でもその日のラジオを早い、ゆっくりの両方の速さで聞けるサービスを開始。サービス対象者としては一般向けの他、高齢者、知的障害者、学習障害者が考えられる。
その他、点字呈示装置の展示などがあった。
http://www.nhk.or.jp/