はじめに

【開会の挨拶:酒井利高氏(三鷹市健康福祉部調整担当部長)】

 みなさん、おはようございます。三鷹市健康福祉部調整担当部長の酒井と申します。
本日は三鷹市長、清原慶子が本来は出席をして挨拶をするところですが、別の公用があるために、私が代わりに参りました。後ほど市長からのメッセージを預かっておりますので、代読したいと思っております。
 なおこの催しですが、今年で3回目を迎えます。一昨年もこの会場を使い第1回をやり、去年は調布市のグリーンホールを使い、今回はまたここで「精神障害者の地域移行支援」を基本的なテーマとして第3回を迎えています。
 三鷹市も、三鷹市精神障がい者地域支援連絡会が主催するこの事業を、この3年間ずっと応援をしております。三鷹市精神障がい者地域支援連絡会という団体が主催をしているわけですが、三鷹市の精神障害者の地域支援のうち、自立支援の事業については市も行政としてそれなりには頑張っているつもりですが、この連絡会が非常な力を持って実践しているということです。これはこういう催しを実現できる力を見れば明らかなわけですが、三鷹市では約20年ほど前から精神障害者の地域支援、例えば共同作業所であるとか、グループホーム、そういったものが誕生し、いろいろな事業が進められてきております。三鷹には大きな精神病院が2つありますので、そこの病院のスタッフや、さらには地域で精神障害者の自立支援の実践をしている法人が集まってやっています。毎月第2か第3月曜日の夜、いつもいろいろな討論をしています。そこには三鷹市も出席しているわけですが、時には緊張関係を持ったり、時には一緒にやっていくという形で、わりと良い雰囲気でやって、その上で事業展開するための、広い、ゆるやかなネットワークを形成しているところです。
 三鷹市は従来から、市民との協働による町づくりを実践しておりますし、それを目標としてやっております。そういう観点に立つと、行政と市民、事業者、当事者、そういう方が一緒になって、パートナーシップに基づいて、いろいろな地域での支援事業をやっていく。それはひとえに、いろいろな方が地域の中で、豊かに暮らしやすい町を作っていく。自分自身が生きやすく作っていくことでもあります。これは単に精神障害の問題にとどまらず、いろいろな障害への施策、さらには高齢者、子育て支援、そういったこと全てにつながるわけで、そういった実践の一つとして今日もあると思っているところです。
 今日は非常に長丁場になるかと思います。現場からもご来場頂いておりますが、講師の先生方も厚生労働省、東京都の精神保健福祉センターをはじめ、大阪・埼玉の方からも来て頂いておりますので、いろいろな新しい取り組み、また国の考え方、そういうものを参考にして頂いて、明日以降は今日の中身を確認して、地域でのいろいろな実践活動に生かして頂ければ、三鷹市としても嬉しい限りでございます。

 長くなりましたけれども、三鷹市長清原慶子のメッセージを読ませて頂きます。
 「精神障害者の地域生活移行支援シンポジウムによせて。
 本日は、精神障害者の地域生活移行支援シンポジウムのご開催、誠におめでとうございます。三鷹市精神障がい者地域支援連絡会の皆様、関係者の皆様におかれましては、精神障がい者の地域生活移行と、定着支援推進事業の一環であるシンポジウムを三鷹市でご開催頂き、深く敬意を表しますとともに、心より感謝申し上げます。私は本日、他の公務のため残念ながら出席することが叶いませんので、メッセージを送ります。
 さて、今年度三鷹市では、第二期三鷹市障がい福祉計画について、三鷹市障がい福祉計画検討市民会議や、三鷹市地域自立支援協議会をはじめ、多くの皆様に検討していただいております。先日、パブリックコメントも終わり、おかげさまでまもなく取りまとめることもできます。第一期障がい福祉計画を継承・発展して、寄せられた多くのご意見等を踏まえ、三鷹市が目指す2つのビジョン―『誰もが住み慣れた地域で、安心して暮らしていけるまち』と、『誰もが地域社会の中で、個性を活かしつつ社会の構成員として自立して生活できるまち』の実現に向けて、さらなる計画の実践を進めて参りましょう。
 私は、このシンポジウムは、そのための重要なステップとなり、精神障害者の方々の地域生活移行支援の充実につながるものと確信しております。結びに、本日は三鷹市精神障がい者地域支援連絡会の皆様、ならびにご参加の皆様にとりまして、実りあるシンポジウムとなり、今後のご活躍につながりますことを心から願っています。
 平成21年2月21日、三鷹市長清原慶子」代読。以上でございます。(拍手)

 

 

(終了)

 

menu