【調査報告】聞取調査報告・福島県

1. 共同作業所にんじん舎(社会福祉法人にんじん舎の会) 郡山市

事業所の特徴  
事業所又は地域での取組の成功事例 食品残さの成分分析を行って、養鶏のエサ作りを行い、更には軽油の代替燃料としてのバイオディーゼル燃料の研究を行い企業や行政にプランを売る計画を立てている。
食品リサイクル法。配合飼料より安全。
厚生労働省「高工賃を保証する委員会」
引籠り・うつ・精神疾患といわれる方たちの実態 離職者や家庭内での邪魔者扱いから適材適所で人をいかさなければならない。
本人や家族が障害を認めず手帳をもたない方には定員以外の私的契約を結び給料を払っている。
相談支援 人を活かすコーディネート。
誰が支援すべきか どういうニーズがあるのかによる。
親亡き後に備えていること  
その他 有機性卵は高齢者向きで血糖値を下げる作用がある。
確かな技術と手間暇を惜しまない自己チェックできるシステムが連携すると大きなパワーになる。

 

2. ワークフレンドくじら(NPO法人クローバー福祉会) 郡山市

事業所の特徴 知的小規模作業所が前身。お菓子の紙箱折り、マツモトキヨシのシール貼り、コピー機部品
加工。工賃日給1000円。
※郡山の施設の工賃は高くないのでウチは高いほうだと思う。
事業所又は地域での取組の成功事例 (株)ミツバへの就労を目指して実習に行き、4人中2人が就労に結び付いた。
※2~3ヶ月間職員がついて行った。
ただし、一般企業が不景気の中、障害者の就労は難しい。
メーカー主導で、家庭用の廃油でのディーゼル燃料の試作にかかっている。
引籠り・うつ・精神疾患といわれる方たちの実態 手帳をもっていない方でもはじめはボランティアとして受け入れている。
母と二人暮らしをしていた50代の女性が生活に困って相談に来た。市では把握していた。
相談支援 増えてきている。
全国的に移行が進み、市の者との連携がうまく取れるようになってきているので、要請がある。必要に応じて対応している。
誰が支援すべきか 手帳がなくて在宅で年金をもらっている方が多いので、市が専門に回っている。
診断書があれば受け入れられる。
親亡き後に備えていること GHを考えているが移行後間もなく忙しい。
いま取り組んでいるサービスを落ち着かせたい。
その他 工賃アップが課題だが作業収入が落ち込んでいる。
スタッフのスキルアップが課題。
B型定員25人、利用者29人。

 

3. ワークトレセン広仁・明珠こうじん・めいじゅ(NPO法人すだち福祉会) 郡山市

事業所の特徴 知的通所授産が前身。弱電部品の組み立て・加工。
工賃日給900円。※能力給ではプレッシャーになって状態に変化が起きることもある。
事業所又は地域での取組の成功事例  
引籠り・うつ・精神疾患といわれる方たちの実態 抱え込みがあって他の事業所とは連携がとれていない。
その方に合わせた支援を心がけている。
スタッフが対応しきれていない。
相談支援 50代男性。体の衰えの訴え、一緒に生活している兄が年金を使いこんでいる
在宅者の見学希望や体験実習の申し込みがあるが、定員いっぱいで受け入れていない。
誰が支援すべきか 支援すべき人が成長すればよい。
親亡き後に備えていること 自立できるように。
その他 自立支援協議会は機能していない。
この子たちは成長するんだ! という感覚。
手帳をもたない方がいるので市に相談したら独自に任せますという答えだったので、利用料をもらわずに、工賃を払っている。
B型定員30人、利用者21人。

 

4. ワークコスモス(社会福祉法人郡山コスモス会) 郡山市

事業所の特徴 県の設置した精神保健福祉法による施設が前身。B型はパンと弁当(8:2)の製造販売。
移行はクロネコヤマトに行って(施設外就労)仕分け作業。
工賃B時給200円、移行時給500円。
事業所又は地域での取組の成功事例 地域活動支援センターのジョブコーチからの紹介でパチンコ屋の清掃作業を行っている。
引籠り・うつ・精神疾患といわれる方たちの実態  
相談支援 ケアプランの作成時とその他は随時行っている。
就労に対する思いだけが先行していて本人の実態と合っていないケースが多い。
遅刻しない、挨拶ができるなど基本的な生活習慣を身につけられるよう支援するとともに、
ハローワークに登録して(2~3割)、希望が持てるようにしている。
年金などの手続きは他の機関につないでいる。
誰が支援すべきか 自立支援法では救えない。他の行政機関が行うべき。
児童期からの支援がしっかりしていなければならない。
昔は地域のおじさんおばさんの中で普通に見ていた。
親亡き後に備えていること 本人が高齢になってきていて、兄弟がいても支援は望めない。
65歳になったときの受け入れてくれる施設が必要。
その他 療育は支援者のエゴになりかねない。アセスメントしたからといってそれだけで判らない。
長年付き合ってみて初めて分かってくるものなので、自分の考えで終わってしまってはいけないので、色々な方の考えを聞いた上で支援のしかた、療育のしかたを考えるべき。
移行定員10人、利用者15人。B型定員20人、利用者40人(知3、精37)。
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