事業所の特徴 | 知的入所授産施設が前身。県委託(県内1か所)。 普及・啓発活動に力を入れている。相談件数1600件/年。 |
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事業所又は地域での取組の成功事例 | TEACHを取り入れた療育支援を行っている。 療育支援については学校の先生の意識の高まりがあり、特別支援学校がセンター的役割を果たしてきている。 |
引籠り・うつ・精神疾患といわれる方たちの実態 | 診断希望あり → 職業センター(※)で能力評価 → 具体的目標 診断希望なし → 能力のある方(一般枠のみを探している) → 付添 → 自身の特性をどう伝えるかが難しい。前向きな方には可能だが、後ろ向きな方には様子を見て時間をかけている。 失敗させる経験も必要だと思っている → そこから気づくことの意味 |
相談支援 | 卒後の進路の相談が多い。 本人が明確にしたい(手帳をもつ)のか、一般で行きたいのか(不得意なところの支援)に分かれるが情報が得られていない。一般枠を考慮しつつ、障害者の枠も視野に入れていく。 5~6人のを1グループにして3グループの当事者会を開いている。女性のみの会も開いたが、好評なのでこの後も開催したい。 |
誰が支援すべきか | 相談支援事業者が普及啓発活動をして誤解を解く。 距離的に全県をカバーできない。市町村行政も一緒に行動をとりたいがまだ全てではない。 |
親亡き後に備えていること | |
その他 |
事業所の特徴 | 老人介護事業所が母体。親の会からの要請で知的デイサービスを開始。 タオルたたみ、ボールペンのボディ検品、リサイクルなどの軽作業。 工賃月1000~10000円。 |
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事業所又は地域での取組の成功事例 | 高次脳機能障害が専門の施設からCHに5人きている。突然切れるので医療大の心療内科医に嘱託医としてきてもらい、職員指導をしてもらっている。 |
引籠り・うつ・精神疾患といわれる方たちの実態 | 高次脳機能障害の方は突然切れるので、知的の方とは作業は一緒にさせられない。 食事時間を調整して別々にとっている。 ・こういうところにしか来れない自分が嫌だ ・認めてほしい ・結婚したい ・もう一度教壇に立ちたい ・もう一度運転したい などの希望があるが難しい。 |
相談支援 | GH3か所18人、CH2か所16人がいる。 出なさいと言っても受け皿がないのであれば自分たちで作っていくしかない。 手帳は手段であって問題の本質は違う。だとしたらどうすればよいのか? |
誰が支援すべきか | 今はまだ、どんな輪の中でもいいから行くところがあればいい。まだまだ浅い。第一歩をでたばかり。 実例の積み重ね。 |
親亡き後に備えていること | 彼らは確実に成長しているということを知らせて共通の支援をしなければならない。 |
その他 | 彼らがもしキチンと自分の意志や希望を話すことができたとしたらどんなことを言うのだろうかと言うことを考えてみる。 失敗させたがらないのは支援者の都合だと思う。 移行定員25人、利用者22人。 |
事業所の特徴 | 老人介護事業所が母体。親の会からの要請で知的デイサービスを開始。 廃油を使いリサイクル石鹸を作っているほか農業班を設けニラを作りJAに出荷している。 工賃月10000円。 |
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事業所又は地域での取組の成功事例 | 社会参加を促す支援よりも先に、スタッフの育成や共通理解と認識を構築することに時間を取っている。 利用者はいくらでもいる(コロニーから大量に出てきている)。 |
引籠り・うつ・精神疾患といわれる方たちの実態 | 時間は特に設けずその都度の対応。働く喜びがあればいい。 |
相談支援 | 無理に就労させると負荷での傷を負って帰ってくるだけ。 療育は利用者のニーズに合わせて考えることが大前提なのであって、強要すべきではない。 ただし、有効な場合もある。 |
誰が支援すべきか | 家族が専門家なのだから、家族を含めた専門家がキチンとすべき。 |
親亡き後に備えていること | |
その他 | 重度の方が多いのでゆったりのんびりと作業をしていた。 移行定員29人、利用者22人。 |
事業所の特徴 | 知的小規模通所授産が前身。県福祉会館内で弁当と総菜店運営。売上14~15万円/日。 工賃月40000円。目標45000円。 勢いがある。 |
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事業所又は地域での取組の成功事例 | 精神の作業所が作ったパンを受け入れて販売している。連携。 マナー研修に力を入れて、挨拶、生活習慣、遅刻、欠勤など職場としての最低のルールは守ってもらえるよう支援している(なので週1回という勤務は認めていない)。 |
引籠り・うつ・精神疾患といわれる方たちの実態 | 能力が高い分ねじ曲がっているのでカウンセリングによる改善を目指している。 スタッフに共有してもらうのは情報。それがあれば対応は個別でもいい。 アイドルにあこがれて自分の存在を混同してしまうように、知的障害者は他人と比べなければ自分の存在が理解できないので、自分が何者なのか、自己の確立ができる支援に気を使っている。 |
相談支援 | 個別支援計画は、利用者本人が目標を立てたものを一覧にしていて、それに応える支援を行なっている。この時、目標が無茶であってもその課題を否定せずレベルを下げることで支援している。その目標が無理か無理じゃないかを判断するのはあくまでも本人。自分で意識しなければ確立はない。 目的に沿って、目標を明確にする。 |
誰が支援すべきか | 自分たちで理解できることが理想なので、ここでは「みんなと一緒にお弁当を作ること」をとおして、失敗したり叱られたりして、「自分で気づく」ことを行っている。 |
親亡き後に備えていること | 親戚の中をたらいまわしにされるのが嫌だから自分で生きる力を身につけて行きたい、と言った利用者がいる。 |
その他 | 弁当の質を担保するために、調理のプロを雇っているが、専門になればなるほど連携(障がい者一緒に作業すること)が難しい。テリトリーを守りつつ、役割分担と連携(〃)を調整するのが自分の役目だと思っている。また、作業はできるできないではなく、やりたいかやりたくないかが判断基準になる。そこのバランスが崩れるとおしまい。 移行定員20人、利用者17人。 |
事業所の特徴 | 養護学校卒業後の「社会人養成学校」として、自分で生きていく力をつけて一般就労を目指す、ことを目的に親たちが設立。これまでに6人がユニクロなどに就職している。 工賃は年功序列。~23000円。冬30000円、夏20000円のボーナス。 |
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事業所又は地域での取組の成功事例 | 農作業をとおして支援していて、「トマピー」という新種のピーマンを開発。 生産に力を入れている 能力が高くても社会性が身についていなければ、就労しても「かわいがって」もらえないので、そこに力を入れて支援している。就職後も休日には必ず遊びに来る子もいて、レクリェーションなどの誘いをかけている。彼らには横のつながりがないのいで必要な支援。 |
引籠り・うつ・精神疾患といわれる方たちの実態 | 本人に悪気はないのだが、協調性がなく、場をわきまえない。 成人してからでは遅すぎるので、小さいころからのケアが大切。 そういう風に認めて来なかった子と、認めてきた親の子はその後が違う。 |
相談支援 | 問い合わせがあれば市へ、就労の場合は支援センターにつないでいる。 |
誰が支援すべきか | これと決めつけることはできないが、かかわった方がまず支援すべき。 |
親亡き後に備えていること | 深くは考えていない。ぼちぼち考えて行く。 親のいる間は親が支援すればいい。障害者だからと言って今からライトを当てなくても最終的に自立できればいい。支援されて自立していく力がつけばいい。 |
その他 | 利用の仕方は色々あっていいので入る前に話し合って週1回の通勤でもOKにしている。 支援する側が「人」とつながっていることも大切。 移行定員12人、利用者11人。B型定員10人、利用者14人。 |