第1章 調査の概要

1.調査の目的

医療機関における発達障害者の治療・支援の実態を把握し、課題を取りまとめ、今後の 施策の基礎資料とする。

2.調査の対象

(1) 医療機関調査

  • 発達障害者支援に取り組んでいる都内医療機関(小児精神科治療連絡会:都立梅ヶ丘病院主催に参加している医療機関)
  • 東京都発達障害者支援センター連携医療機関
  • 発達障害を事由とした自立支援医療(精神通院医療)制度の利用者が20人以上いる医療機関
    病院 45か所 診療所 49か所 計94か所

(2) 本人調査

医療機関を受診している発達障害児(者)(注)

(注)本調査における発達障害児(者)の定義
発達障害者支援法及び関係法令に規定する発達障害(※)の診断を受けている方
※ 脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するもののうち、ICD-10(疾病及び関連保健問題の国際統計分類)における「心理的発達の障害(F8)」及び「小児<児童>期 及び青年期に通常発症する行動及び情緒の障害(F9)」に含まれる障害

3.調査方法

(1) 医療機関調査

調査対象医療機関に対し、調査用紙と資料を郵送配布し、後日郵送等により回収し、必 要に応じ、医師等に対し、個別に聞き取り調査を行った。

1) 調査票の発送・回収
・発送 平成21年1月26日 回収:平成21年2月9日
2) 聞き取り調査実施 平成21年2月23日~平成21年3月19日

(3) 本人調査

原則として、調査対象医療機関を通じて発達障害者本人(又は家族)への協力依頼及び 自記式質問票の配布を行い、郵送等により回収した。

1) 調査票の発送・回収

  • 発送 平成21年1月26日 回収:平成21年2月25日

4.調査の実施状況

(1) 医療機関調査

1) 調査票
発送数 94か所 回収医療機関数 52か所 回収率 55.3%
2) 聞き取り調査 38か所

(2) 本人調査

  協力依頼数 協力者数 回収率
満18歳未満用 80 65 81.3%
満18歳以上用 49 34 69.4%
129 99 76.7%
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