11.実証の考察

(ア) デジタルペン

①使用時間

  1. 充電時間が約2.5時間であるが、稼働時間が連続で2時間であるために一日の外出時間において使用できなくなる場合もあり、ノートに記録してもデータ化されない状態が発生した。

②ノート

  1. アノトパターンの印刷されたノートに記入する際にチェックを入れるがそのチェックを忘れてしまうとすべてのデータが記録されないことがあった。
  2. 余白に記入された文字情報は記録される。

(イ) 文字情報提供

①文字を書ける方であればだれでも支援者になることができること

支援者は読み書きができれば誰でも容易に情報提供できる

②どこでも情報提供できること

デジタルペンは小型で、充電さえしておけば自宅・外出先を問わずどこでも使用可能である

③利用者がほしい情報を即時に記録することができる

情報提供施設などにプライベートの情報提供を依頼すると完成し手元に届くまでに数日から数週間必要だが、デジタルペンは記録さえすればデータを即時にパソコンに取り込み修正を行うだけで利用者に届けることが可能。また音声化にも合成音声での提供が可能

④記録した情報をデータ化することと、ノートとの見合わせで誤字や脱字の修正が容易である

⑤利用者が自身で記録するには多少の練習が必要だが、中途視覚障害の場合は「書く」ことに自然であり、利用しやすい

⑥自宅において、また外出先において相手の方に書いてもらうことで情報取得できることにも利用できる。

⑦要援護者登録の際にも自治体職員がどの内容で記録したかなどをテンプレート化することにより情報を把握できる

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