参考3 実証要綱

平成20年度障害者保健福祉推進事業(障害者自立支援調査研究プロジェクト)
デジタルペンを用いた視覚障害者向け文字情報提供の実証要綱

社会福祉法人 岐阜アソシア

(目的)

1.この事業は、視覚障害者の希望に応じて墨字情報の支援を行うことにより、視覚障害者の社会参加および文字情報障害を軽減することを目的とする。

(実施主体)

2.この事業は、社会福祉法人岐阜アソシア(以下、「アソシア」という。)が設置する視覚障害者生活情報センターぎふが実施する。

(登録者)

3.この事業でいう「登録者」は、厚生労働省が採択した平成20年度障害者保健福祉推進事業(障害者自立支援調査研究プロジェクト)(以下「プロジェクト」という。)に協力する者で、アソシアに登録した者とする。

(利用者)

4.この事業でいう「利用者」とは、墨字情報提供に協力する者で、アソシアに登録した者とする。

(活動及び範囲)

5.この事業の活動及び墨字情報提供の範囲は次のとおりとする。

(ア) 目的は問わないが、営利を伴わないもの。

(イ) 自宅あるいは外出時における支援とする。

(ウ) 墨字情報提供は原則として、一人の利用者を一人の登録者が支援する。

(エ) 登録者に際しては公共交通機関(タクシー除)を利用することを原則とする。

(オ) 障害者自立支援法の個別給付事業(障害福祉サービス)・地域生活支援事業として実施できる場合はそちらを優先とし、墨字情報提供の活動とならない。

(カ) 実証に当たり一人の利用者が文字情報の提供を受給できる時間を一人5時間までを原則する。

(活動費について)

6.活動費の計算は30分単位として算定する。

(ア) 1時間当たり800円を支給する。

(登録者の費用)

7.支援に関する交通費等の実費の負担は次のとおりとする。

(ア) 交通費 墨字情報提供の際にかかる交通費は及び、待ち合わせ場所および終了場所と登録者の自宅との移動にかかる交通費はアソシアが負担する。

(イ) 飲食代 登録者が食事時間にかかるときの飲食代は、利用者・登録者それぞれが支払う。

(ウ) 入館料等 入館料等(ただし映画やコンサートなどは除く)を必要とする場合はアソシアが支払う。

(エ) 活動時の交通費等は支援者が負担し、書類提出後アソシアが負担する。各明細がわかる書類を添付のこと。

(事務局)

8.事務局は視覚障害者生活情報センターぎふ(以下、「生活情報センター」という。)内に置き、申し込み受け付け、登録者の依頼、連絡・調整等を行う。事務局の開設時間は、生活情報センターの開館時間中とする。

(緊急連絡)

9.生活情報センターの休館日及び、開館時間外等の緊急連絡のために、生活情報センターの電話を特定の職員の所有する電話に転送する。

(実施の手順)

10.この事業の実施の手順は次のとおりとする。

(ア) 利用者は1週間前までに事務局に電話で申し込む。事務局は、「墨字情報提供利用者カード」(以下、「利用者カード」という)に必要事項を記入する。

(イ) 事務局は所定の手順に従って登録者を決定し、利用者に連絡するとともに、「利用者カード」のコピー及び「活動報告実績書」用紙を登録者に郵送またはFAX・メールする。

(ウ) 「利用者カード」を受け取った登録者は、できるだけ早く利用者本人と電話で連絡をとり、「利用者カード」の内容を確認する。

(エ) 利用者が申し込み内容を変更または中止する場合は、速やかに事務局に連絡する。

(オ) 登録者は、利用者カードにより行動する。

(カ) 登録者は、墨字情報提供が終了した時点で事務局に実施時間の報告をする。

(キ) 「雨天時キャンセル」の場合で、当日まで不明の時は登録者が当日朝、利用者に確認の連絡をする。キャンセルの場合は事務局に連絡する。利用者から事務局へキャンセルの連絡があった場合は、事務局から登録者に連絡します。

(事故の補償)

11.墨字情報提供中に起こった事故の補償は、岐阜アソシアがあいおい損害保険会社と契約した社会福祉施設総合保険の補償範囲とする。

(事業の開始)

12.この事業は、2008年7月1日より開始する。

(その他)

13.この事業の実施に当たり、必要に応じて細則を設ける。

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