4.防災プロジェクトの成果報告

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平成19・20年度の防災プロジェクトに関心を持ってくださった機関から、べてるの防災事業について発表する機会をいただいた。特に国際的な会議では、国内外の多くの方と防災を通じて交流することができ、今後もお互いのノウハウを交換していこうと話した。

1)「障害者の防災に関する国際会議」

2008年5月24・25日 タイ国プーケット市

精神障がいを持っている人もDAISY避難マニュアルを見て繰り返し練習することによって体で避難することを身につけていった。災害があっても何もできないという思い込みから、「練習すればなんとかなる!」という希望に変わった。SST(生活技能訓練)によって培われたノウハウを活かし、津波や地震をキャラクター化しその付き合い方という視点を持ち練習をした。

また、平成21年5月にタイで開催される「第2回障害者の防災に関する国際会議」に防災担当のメンバーが参加し、平成20年度の防災プロジェクト、および障がいや病気とのコミュニケーションを大事に、仲間とともに助け合いながら生活していると、それが防災事業にも応用できることについて発表する。

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「防災の歌」を披露するメンバー

2)「国際シンポジウム 「地域における障害者のインクルーシブな情報支援」

2009年2月6・7日 京都市

今年度の防災プロジェクトを通して、メンバーとスタッフが話し合い、「災害対策も避難訓練も練習すれば良い」、練習しなければどうしたらいいか分からずおろおろしたり、闇雲に避難して、命の安全を確保しにくくなるが、あらかじめ練習しておけばいさ災害にあったとき、どうしたらいいか分かってくる。日常的にべてるが実施している、マイナスのイメージ(お客さん)や幻聴さんとの付き合い方のSSTと同じことなのだと分かってきた。このことを、メンバーの事例に即してロールプレイを用いて報告した。

参考

http://blog.normanet.ne.jp/atdo/index.php?q=node/30

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災害とのつきあい方がわかってきたことを演じるメンバー

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