音声ブラウザご使用の方向け: ナビメニューを飛ばして本文へ ナビメニューへ

シンポジウムI
自助グループの活動

大塚 美昭
(心の自助の会 ふれんどりぃ 代表)

司会●ではシンポジウムⅠの最後になります、心の自助の会ふれんどりぃの大塚様より、自助グループの活動についてお願いいたします。

大塚●こんにちは。僕は支援者という立場ではなく、精神障害者の自助グループです。自助グループってどんな活動しているのかなと言われると、ちょっと困っちゃうところもあるんですね。ただ集まってお茶を飲んで話をしていたりとか、そんなことをしたりしています。それで、どんなことがあるのかというと、地域で支え合って生活していたりもするんですね。作業所とかそういうところは3時頃に終わってしまうので、その後、みんな、行く場所がなかったりもするんです。それで結構寂しい思いをしていたりとかしています。そういう地域で、人のつながりを作って、余暇の時間の過ごし方とかを考えたり、食事ができない、作れない人もいたりするのですが、僕がヘルパーをしていたときもあったので、僕の家に集まって何人かで食事をしたりとか、そういうこともしています。

今、僕の団体では、ちょっと遠いところからもいろいろな人が来たりしています。土浦の方から来たりとか、稲毛やそういうところから1時間以上もかけて来る人とかも出てきたりしています。うつの人とかも結構多くなっています。結構そうやって移動して、いろいろな人たちが来るようになっています。

あと、僕らの会では、生活していく上で楽しいことをやっていこうという会なので、音楽サークルとかをやっています。音楽療法ではないのですが、自分たちでちょっと見つけてきたミュージシャンの先生を呼んで、一緒に歌ったりとかもしています。

僕らは全然縛られていませんから、制度とかも全然使っていないですし、資金集めも全部自分たちでやっているようなものです。そういう縛りが全くない中で活動できるんですね。上から押さえつけられるようなことは全くなくて、自由に活動を地域でやっているというような感じです。

松戸はいろいろな社会資源が少ないので、僕の団体には、1回活動すると15人ぐらいが来て、月にすると大体延べで50人ぐらいが来ます。だから結構大きな自助会じゃないのかなとは思っています。

地域で当事者同士で支え合って生活したり、遊んだりとかするようなことも、僕らとしては一番重要なのではないかと思います。退院促進で出てきた人たちも、今まであまり外の世界を出歩いたりしていないので、そういう自助会とかとつながると、結構、いろいろなところにみんなで行ったりとかできます。携帯電話を持っていると、年中いろいろなところで出会ったりしているので、そういうところにもつながればいいんじゃないかなと思っています。

僕もそういうところに、ヘルパーに入るんですが、退院促進で出てきた人たちに、僕からは紹介できないんですね、ヘルパーをやっているときに「僕のところに遊びにこない?」なんてことは言えないので。そういう仕組みもあればいいのかなということはあります。

だからこれからもっと、当事者が活躍できるようにピアサポーターとか、ピアヘルパーとかの養成をどんどんしてもらいたいと思います。そうすればその人たちを雇ってくれる。あまり本人に負担がかからない形で就労ができるような、そんな仕組みもできたらいいんじゃないかなと思います。

僕らの団体は、何をしているのかと聞かれると本当に困ってしまうような団体で、定例会では15人ぐらい集まって、いろいろな小グループになって、ちょっとした話をしているといった団体です。あとは音楽サークルをやったり。それから、英会話サークルも当事者が講師をやって、生徒さんも当事者というような形で、全部当事者でやっていますので、。それがいいのかなって思います。僕らの団体はあまり支援者とかを入れていないので、そうすると自由に活動できるので、それをどんどん地域で広げていきたいなと思っています。

司会●ありがとうございました。シンポジウムⅠはこれで終わりまして、10分間の休憩を挟んで、午後の部の方に入りたいと思います。