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TWG-DC(障害問題作業部会)

TWG-DC第7回会議(2003年12月1~2日)付録 III: 世界情報社会サミット(WSIS)

項目 内容
発表年月 2003年12月31日

WSIS 関連項目

障害者のインクルーシブに関する内容を盛り込んだ世界情報社会サミット(WSIS)原則宣言案および行動計画案の最新文書は、以下のようなものと見られる。

1. 原則宣言案:

『11. 情報社会の構築においては、我々は特に、移民、国内避難民、国外難民、失業者、貧困者、少数民族、遊牧民など社会から取り残された弱者の特別なニーズに配慮しなければならない。我々はまた、高齢者や障害者の特別なニーズも認識しなければならない。』

22. 開発に関する全体的な知識の共有と強化は、ユニバーサル・デザインや福祉機器の利用に加え、経済、社会、政治、健康、文化、教育及び科学的な活動のための情報への公平なアクセスに対する障壁を取り除くことによって、また、パブリックドメインの情報へのアクセスを容易にすることによって促進される。』

『27. 障害者、不利な立場にある人々、そして社会的弱者の特別なニーズを考慮に入れ、教育、訓練および人材開発のあらゆる段階で情報通信技術の利用が促進されなければならない。』

『50. 様々な言語やフォーマットによるコンテンツの創造、普及及び保存は、包括的な情報社会の構築にあたり、最優先されなければならず、その際、特に多種多様な創造作品の供給を考慮し、また著者及び芸術家の権利について十分認識しなければならない。そして、多様な言語及びフォーマットによる、教育的、科学的、文化的或いは娯楽的なあらゆるコンテンツの製作とアクセシビリティーの促進が重要である。国内あるいは地域のニーズにあったローカルコンテンツの開発は、社会経済の発展を推進し、地方や遠隔地、辺境地域に住む人々を含む、全ての関係者の参加を促すことになる。』

2. 行動計画案:

『10.
e) 国家e戦略の状況の中で、高齢者、障害者、子ども、特に、社会の進歩から取り残された子ども、その他の恵まれない弱い立場の人々の特別な要求に対処する。適切な教育的な行政および法的措置によって、これらの人々が確実に情報社会に完全に包含されるようにすることも含む。
f)高齢者、障害者、子ども、特に、社会の進歩から取り残された子ども、その他の恵まれない弱い立場の人々を含む誰もが簡単に手ごろな値段で利用できるようICT設備およびサービスの設計および生産を奨励し、彼らのニーズに合った、ユニバーサルデザイン原則に沿った、補助的技術でさらに充実した技術、アプリケーション、コンテンツの開発を促進する。)』

『11.
c) 恵まれない人、社会的に無視された人、そして脆弱な人のグループを含むすべての人の情報通信技術へのアクセシビリティを向上させるため、研究と開発を促進する。』

『20.
c) 特に途上国、後発発展途上国および小規模経済圏の市民が、地域社会に住み、どこででも働けるよう、また女性や障害者向け雇用の機会を増やすため、在宅勤務を奨励する。在宅勤務の推進においては、雇用創出促進戦略と熟練した労働力の確保に特に注意を向けるべきである。』

『24.
i) 特に、開発途上国および経済が移行期にある諸国の非識字者、障害者、恵まれない人々や弱い立場の人々を含む様々なグループに関連したコンテンツに加えて、地元の言語のソフトを作成および配布する地元の能力を育成する。』

『29.
e) 全ての関係者からの寄稿を編集し、最優良事例および成功事例に関するウェブサイトを作り、開設する。ウェブサイトは簡潔な、利用しやすい、関心をひく形式で、ウェブのアクセスの国際基準に従ったものとする。定期的に更新して、恒久的な経験の共有の場とすることができるかもしれない。』

注: これら2つの文書のいくつかの項に見られるように、文章は天国から来たものではなく、障害者と私達の支持者の努力から生まれたものです。すべての政府が、原則から実践まで我々のイニシアティブをサポートするよう促すことで、我々のニーズや要望をグローバルなメインストリーム文書に確実に残しましょう。

ご協力を宜しくお願いします。

Monthian Buntan