令和5(2023)年4月7日、北海道は、「共同生活援助事業所における入居者の結婚等に係る実態調査集計結果(速報)」を公表しました。
本調査は、昨年12月に北海道の江差町のグループホームで、知的障害のある入居者が施設内での結婚や同居を望んだ際に不妊処置を提案していたことが発覚したことをきっかけに行われました。
調査目的は、共同生活援助事業所における入居者等の結婚等について、管理者が感じている支援上の課題を把握し、事業所の現状について整理・分析することであり、調査対象は、北海道が所管する全ての共同生活援助事業所399か所の「管理者」で、有効回答数は274、回収率は、68.7%でした。
調査方法は、各総合振興局を経由して、共同生活援助事業所にアンケート調査の回答依頼を通知し、管理者は、北海道電子自治体共同システムへアクセスして回答しました。
主な調査結果は、次の通りです。
〇現在の入居者の障がい種別 知的障がい89.4%、精神障がい70.8%、身体障がい36.1%、難病11.7% 〇夫婦又は交際中の方が二人で入居することが可能な居室の有無 「ある」6.6%、「ない」93.4% 〇現在入居者同士で夫婦又は交際中の二人が、同一の住居に(引き続き)入居している状況が 「ある(同室)」2.6%、「ある(別室)」3.3%、「ない」94.1% 〇過去に入居者同士で夫婦又は交際中の二人が同一の住居に入居していた状況が 「ある(同室)」5.5%、「ある(別室)」6.2%、「ない」88.3% 〇入居者同士が交際や結婚した場合に、同一の住居に住むことを 「認めている」31.8%、「条件付きで認めている」8.8%、「認めていない」59.4% 〇夫婦又は交際中の二人が利用する場合、普段の生活においてルールを 「設けている」13.9%、「設けていない」86.1% 〇入居者や入居予定者から、交際や結婚、出産や育児の希望などについて、相談や申出を受けたことが 「ある」25.2%、「ない」74.8% 〇入居者や入居予定者から、交際や結婚、出産や育児の希望などについて、希望を 「確認している」10.6%、「確認していない」89.4% 〇入居者同士の交際や結婚出産や育児を理由とした退去について、 「退去者がいる」5.5%、「退去者はいない」94.5% |
詳しくは次のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/shf/148112.html