2023年6月22日、障害者手当法が王室の承認を受け法律となりました。
法律の正式名称は、「カナダの障害者手当を創設し、所得税法の改正を行うことにより、障害者の貧困を削減し経済的保障を支援するための法律」(An Act to reduce poverty and to support the financial security of persons with disabilities by estabilshing the Canada disability benefit and making a consequential amendment to the Income Tax Act)で、略称は、「カナダ障害者手当法」(Canada Disability Benefit Act: CDB) です。
同法は、2022年6月2日に雇用・労働力開発・障害者インクルージョン大臣(Minister of Employment, Workforce Development and Disability Inclusion)から下院に上程され2023年2月2日に可決され、その後上院で審議され、2023年5月18日に可決されていました。
最新の障害者に関する調査(2017年)によると、カナダの障害者数は約620万人であり、労働年齢人口の障害者の23%にあたる約917,000人が貧困状態にあり、特に重度障害者(28%)と最重度障害者(34%)は高い貧困率を示しています。
この法律は、カナダの労働年齢人口の障害者のための新しい手当制度を創設します。この手当は、既存の連邦、州、準州の支援策に追加して給付されます。
この手当は政府が進める障害者インクルージョン行動計画の基礎となるとされています。
詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.parl.ca/legisinfo/en/bill/44-1/c-22