2023年7月17日、オーストラリアビジネス評議会(Business Council of Australia: BCA)は、「障害のある人々の雇用の改善に関するレポート(report on improving employment outcomes for people with disability)」を公表しました。
BCAは、製造、インフラ、情報技術、鉱業、小売、金融サービス、エネルギー、専門サービス、運輸、医療、電気通信など、幅広い分野のオーストラリアの主な企業の最高経営責任者や代表者により構成されており、オーストラリアの経済成長と社会進歩を支援するためにこれらのビジネス界からの社会政策に対するアドバイスを行うことを目的に設立されたとのことです。
同レポートは、昨年末、BCAがその会員に対して、障害者の採用、雇用継続、昇進に関して行っている戦略について調査した結果をまとめたものです。
主な調査結果は、次のようになっています。
[採用について] BCA会員の63%は、障害者を雇用している。 86%がインクルーシブかつアクセシブルな新卒採用を行っている。 39%が障害者の採用プロセスの外部監査を実施している。 32%が社内的に採用のプロセスを見直したか、これから見直しようとしている。 37%は、今後12か月以内に人事採用チームに障害者対応訓練を行う予定である。 [アクセシブルな職場づくりについて] 78%はダイバーシティとインクルージョンの推進が必要としたが、65%はリソースが限られていることがその実施を妨げる最大の障壁であると報告した。 65%が障害者雇用を増やすための取り組みを実施していると回答した。 [障害者雇用について] 今後障害者雇用を進めていく際に影響する要因は、障害者の能力(68%)、労働力不足(47%)、スタッフの期待(37%)であった。 27%が、過去12か月間に障害者雇用者数が増加したと報告した。 経営幹部/上級管理職に障害のある従業員がいると報告したのはわずか6%であった。 |
詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.bca.com.au/business_seeks_to_improve_employment_outcomes_for_people_with_disability