2023年10月23日、アメリカ合衆国国際開発庁(United States Agency for International Development: USAID)のサマンサ・パワー(Samantha Power)長官が、タシケントの学校を訪問し、すべての子どもたちが学校で成果を得られるために必要な指導、教材、サポートについて、質の向上のための新しい取り組みを発表しました。初年度の投資額は450万ドルとのことです。
以前にも紹介しましたように、国連総会C5+1会議でバイデン大統領がC5+1諸国の障害者の権利を主流化するよう呼びかけたことを受け、ウズベキスタン政府の2025年までに少なくとも51%の学校をインクルーシブにするという取り組み目標を支援するための取組です。
ウズベキスタンと米国は、すでに、英語、情報通信技術、読解、数学などの必須科目の学習を改善するというパートナーシップ協定をむすんでおり、2019年以来、米国はUSAIDを通じて、ウズベキスタンの教育機会を支援するために4,000万ドル以上を提供してきたとのことですが、今回の新たな取り組みにより、インクルーシブな教育システムの基礎を築き、障害のある子どもを含む生徒の基礎的スキル向上が期待されています。
USAIDは、この新しい取り組みを通じて、政府、教師、保護者、障害者、市民社会と協力して、幼稚園から5年生の子どもたちが最も効果的に学習できるよう、証拠に基づいた指導的かつインクルーシブな教育実践を試験的に実施し拡大していくとのことです。
また、インクルーシブ教育の原則に基づく、教育および学習教材の改訂に取り組むとともに、教師、学校指導者、その他の専門家の専門能力開発を改善し、幅広い学習ニーズをより適切にサポートするとしています。
そして、ウズベキスタン政府と緊密に連携して、国全体でインクルーシブ教育を推進する政策、手順、実践を確立するとのことです。
詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.usaid.gov/news-information/press-releases/oct-23-2023-administrator-samantha-power-announces-new-initiative-support-education-uzbekistan