2024年5月15日、雇用・社会開発省(Employment and Social Development Canada)は、視覚障害者など印刷物を読めない障害のある人のための代替フォーマット資料の生産を拡大する提案を求めています。
カナダには、2023年時点で、印刷物を見たり、ページをめくったり、印刷された単語を理解したりすることが困難なため印刷物を読むのに障壁がある15歳以上の人が520万人存在するといわれています。そして、約半数(250万人)が、大きな活字、点字、アクセス可能な電子ファイルや音声ファイルなどの別の形式の資料であれば、読むことができるとされています。
そこで、カナダでは、マラケシュ条約の精神に則り、これらの人々が社会への完全な参加を確保するために「平等に読書できるプログラム(Equitable Access to Reading Program:EARP)」を立ち上げました。
今回の提案募集は、このプログラムの一環として、今年度、印刷物を読むことに障害のある人のための代替フォーマットによる資料の生産を拡大するための提案を求めています。
本プログラムの予算は、約2.5年間で最大1,800万ドルで、採択された場合、会計年度ごとに最大200万ドル、全体で最大600万ドルの資金提供が受けられます。
代替フォーマットの形式としては、点字、大きな活字、アクセシブルなオーディオブック、特定のデジタルファイル(例:EPUB3)、電子書籍などが想定されています。
応募できるのは、つぎの組織です。
応募期間は、6月19日までとなっています。
詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.canada.ca/en/employment-social-development/services/funding/equitable-access-reading-program-2024.html