2024年6月26日、アイルランド共和国の国立障害者庁(The National Disability Authority(NDA))は、設計者、施設管理者、施設所有者、障害者のステークホルダー等を対象とした更衣室トイレの新しいユニバーサルデザインガイドラインを発表しました。国立障害者庁の調査によれば、潜在的な更衣室トイレの利用者は約17,100~37,700人にのぼると推定されています。
本ガイドラインの目的は下の4項目です。
建物の使用と運用を見込んだ更衣室トイレの設置場所に関するベストプラクティスの手引きの提供
更衣室トイレの提供と設計に関するベストプラクティスの手引きの提供
更衣室トイレの管理と維持に関するベストプラクティスの手引きの提供
建物の使用目的と大きさを考慮した更衣室トイレに関し実施されている規則の補完
本ガイドラインでは、更衣室トイレを、トイレ、リフト、洗面台、大人も使用できる着替え用ベンチ、シャワー設備を有し、介護・介助が必要な様々な能力を持つ人が使用できる十分な広さを備えたアクセスしやすい衛生施設であるとしています。車椅子対応型の男女共用トイレとは異なるもので、洗面台と便器の配置も異なり、介護者も入室できる十分なスペースがあり、シャワーも完備するなど拡充された機能も特徴的です。更衣室トイレの設計、設置に関しては、有する設備のサイズや動線など、詳細な要件が定められています。
更衣室トイレの新たなユニバーサルデザインガイドラインに関する概要は、ビデオやPDF等、様々な形式でウェブサイトより閲覧が可能となっています。
詳しくは下のサイトをご覧下さい。(笹子)
https://nda.ie/news/universal-design-guidelines-for-changing-places-toilets