[フィンランド]旅客輸送サービスのナレッジベース構築プロジェクトを開始し

2024年6月4日、フィンランドの運輸通信省は、公的支援としての旅客輸送サービスに関して、ナレッジベース構築に係る実証実験のための法案の起草を目的としたプロジェクトを開始することを発表しました。本プロジェクトは、社会福祉省、関係する地域の福祉サービス部門、フィンランド社会保険機関ケラ(Kela)、フィンランド運輸通信庁トラフィコム(Traficom)、交通管理会社フィントラフィック(Fintraffic)と連携して実施されます。

フィンランドでは、毎年、公的機関によるモビリティサービスの提供に約10億ユーロを費やしていますが、年々そのニーズと関連する費用は増加している傾向にあります。旅客運輸サービスの提供を将来的にも確実なものとするため、より包括的なナレッジベースを構築し、サービスの需要と供給を把捉することが求められています。このナレッジベースの開発は、期間限定で特定の地域に絞られた実験の中で進められます。この実験で蓄積される公的支援による旅客運輸サービスの需要と供給に関するデータと、運輸通信庁や交通管理会社の有する交通状況、ルートや時刻表に関するデータをリンクさせることで、より包括的なデータベースを構築できるとしています。

今回の実験は、北オストロボスニア県、ラップランド県、カイヌー県、中央オストロボスニア県で実施され、同地域の障害者サービス法及び社会福祉法に基づく、フィンランド社会保険機関ケラにより補償された輸送サービスが対象となっています。

詳しくは下のサイトをご覧下さい。(笹子)
https://valtioneuvosto.fi/en/-/1410829/project-on-developing-knowledge-base-for-publicly-supported-transport-services-launched

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