2024年7月16日、米国疾病対策センター(CDC:Centers for Disease Control and Prevention)は、新型コロナウィルス感染症罹患後も続くロングCOVID(感染後も続く長期後遺症の総称)の症状が、障害のある人の方に多く見られることが明らかとなったと発表しました。6.6%の割合で障害のない人の長期後遺症が発症することと比較し、障害のある人では10.8%の割合で発症が見られるとのことです。障害のある人の中には、基礎疾患を持たれていたり、集団生活の環境下に身を置く人もおり、新型コロナウィルス以外の呼吸器系ウィルスで感染症を引き起こし、重症化するケースもあります。
CDCでは、臨床医、公衆衛生パートナー、その他連邦機関と連携し、ロングCOVIDの影響を理解し、データに基づき障害のある人のニーズを満たすサポートを奨励しています。また、引き続き、新型コロナウィルス感染症の予防にはワクチン接種が有効であることを推奨しています。
その他、今回の研究では、
この調査結果発表では、私たちの属するコミュニティにも障害者が多数を占めていること、そして障害者を包含したコミュニティが全ての人にとって有益であることを強調しています。また、34周年を迎えるアメリカ障害者法を記念するにあたって、障害は健康上の結果ではなく、聞いたり、見たり、動いたり、自分自身をケアしたりという、人々にとって人生を経験する方法の一部であることを思い返すことが重要であるとしています。
CDCは今後も、公衆衛生上の緊急事態における障害者の健康と幸福の保障のため、米国全域で対応できる能力の向上に努めるとしています。
詳しくは下のサイトをご覧下さい。(笹子)
https://www.cdc.gov/media/releases/2024/s0716-Adult-disability.html