[NZ]王立委員会による障害者等の虐待経験に関する報告書を発表

2024年7月24日、ニュージーランドのワイカハ(Whaikaha)-障害者省は、障害者とマオリ族の過去の虐待経験に関する大規模調査をニュージーランドの王立委員会が実施し、報告書「ワナケティア(Whanaketia)-痛みとトラウマを乗り越えて、暗闇から光へ-」をまとめたことを発表しました。この調査では、障害者、タンガタ・ワイカハ・マオリ、ろう者、トゥリ・マオリが主要な調査対象となっています。

本調査の実施にあたっては、過去のトラウマを認識した上で変化を起こした人々が、そのケアの最中に虐待されたり、無視されたりしないよう細心の配慮がなされました。調査で話を聞く前に亡くなられた方、トラウマを調査員に共有することが困難過ぎた方、話を聞くためのアクセスもできない生存者がいる事実も認めており、本調査が安全保護の取組みを強化する一助となったとしています。

王立委員会の調査団は、調査に協力してくれた生き残った人々へ謝意を表し、報告書を王立委員会のウェブサイトで公開しています。また、本報告書はEasy Read(学習障害者向けの読みやすい版)やニュージーランド手話への翻訳作業も進められており、完成次第アップロードされる予定とのことです。

詳しくは下のサイトをご覧下さい。(笹子)
https://www.whaikaha.govt.nz/news/news/abuse-in-care-final-report

報告書「ワナケティア(Whanaketia)-痛みとトラウマを乗り越えて、暗闇から光へ-」
https://www.abuseincare.org.nz/reports/whanaketia

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