2024年9月25日、ニュージーランドのワイカハ(Whaikaha)-障害者省は、2024年2月から4月にかけて開催された太平洋コミュニティにおける全20回の「タラノア(会話)」に係るレポートを公表しました。
このタラノアは、太平洋地域の障害者とそのアイガ(マオリ語で、家族を表す)やファナウ(マオリ語で、大家族グループ(3~4世代を内包)を表す)が、障害者制度に関する体験を共有できるよう全国で実施されました。1,000人を超える障害者とその家族、介護者やコミュニティーリーダー、NGO関係者、障害に関心の高い人々が参加し、そこから得られたフィードバックと情報によりレポートはまとめられています。
参加者の規模からも推察できるように、タラノアは遠隔地等に住み、実施会場にアクセスすることが困難な人々のことも考慮し、オンラインアンケートやズームでも開催されました。全20回のタラノアを通し、得られたテーマの一部を下記に提示します。
障害のある家族のためにシステムを操作する家族が果たす役割の価値。 家族介護者へのサポート。 児童発達サービス、診断、言語療法士、カウンセラー、補聴器へのアクセスの不便さなど健康を重視したリソースとそのアクセス障壁への対応。 太平洋諸島の言語とニュージーランド手話などの言語の障壁。 農村部でのサービスへのアクセスが困難であること。 地域社会における社会的繋がり。 障害に対する保護の必要性。 |
本レポートは、太平洋諸島の障害者にどのように貢献できるか、包括的な視点と意見を提供することを目的としており、国家太平洋諸島障害者行動計画の策定にも役立っています。
詳しくは下のサイトをご覧下さい。(笹子)
https://www.whaikaha.govt.nz/news/news/pacific-community-talanoa-feedback-report