2024年4月19日に改正された連邦規則(20 CFR Part 416)が2024年9月30に発効し、新しい制度が始まりました。
補足的保障所得(Supplemental Security Income: SSI)は、低所得の障害者や高齢者のための公的扶助制度で、これらの人々に現金や現物給付が行われます。
今回の改正では、SSIの対象となる公的扶助(public assistance: PA)世帯の定義が拡大されました。
これまではPA世帯と認定されるには、世帯が資力調査を受けて公的所得維持(public income-maintenance: PIM)プログラムの給付を受けていることが必要でしたが、新しい規則では、世帯の誰かが同給付の対象であれば認定されることになりました。また、補足栄養支援プログラム(Supplemental Nutrition Assistance Program:SNAP)を受けている世帯もそれだけで対象となりました。
以前は、配偶者や親といった同居家族の収入認定をして、その世帯がPA世帯となるかどうかの計算が必要でしたが、この措置により受給者のみの収入認定の計算だけですむことになり、あるいは計算が不要になり、受給申請者や社会保障局(SSA)の事務手続きにかかる大きな負担が軽減されます。また、PA世帯数も増加します。
詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.federalregister.gov/documents/2024/04/19/2024-08364/expand-the-definition-of-a-public-assistance-household