[英国]ヴァージンアトランティック航空が手話の訓練を受けた乗務員を配置

2024年9月24日、ヴァージンアトランティック航空は、9月23日から29日までの国際ろう者週間に合わせて、同社の手話ができる客室乗務員によるサービスの紹介ビデオを公開しました。

ヴァージン・アトランティック航空は、すべての人にインクルーシブな旅行を提供する取り組みをおこなっており、聴覚障害のある乗客へのサービスとして、手話のできる客室乗務員を配置しているとのことです。

同社では、英国手話(BSL)の訓練と通訳を提供しているろう者主導の大手組織であるRemark!によるBSLとDeaf Awarenessの特別訓練を職員が受講できるようになっています。そのためにBSL訓練を受けた客室乗務員が増えており、その人たちを活用したフライトをリクエストにより提供しているとのことです。

また、機内エンターテインメントの字幕を増してきており、現状では、映画の80%、テレビの40%に字幕が付与されているとのことです。さらに、すべてのフライトでヒアリングループも利用できます。

地上サービスにおいても、Sign LiveというオンデマンドによるBSLの通訳サービスを活用しています。

ヴァージン・アトランティック航空と、英国の聴覚障害者の団体であるRNIDが協力して実施した調査によれば、聴覚障害者や難聴者の82%が、今後12カ月以内に少なくとも1回は海外旅行を計画している一方で、半数以上(58%)がフライト時の客室乗務員とのコミュニケーションについて心配しており、10人中9人がアナウンスや重要な情報の見逃しを心配していることがわかりました。

また、81%が航空業界全体で聴覚障害者意識向上トレーニングを標準として歓迎すると回答し、BSLトレーニング(21%)、聴覚障害者からの政策改善のための相談(79%)、聴覚障害者や難聴者への技術支援の導入(83%)も、聴覚障害者や難聴者が導入してほしい施策でした。

このような調査結果を背景に同社では、聴覚障害者へのサービスを充実させてきているとのことです。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://corporate.virginatlantic.com/global/en/media/press-releases/first-airline-to-offer-bsl-trained-crew.html

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