[厚労省]「職場適応援助者の育成・確保に関する作業部会」の取りまとめを公表

令和7(2025)年3月7日、厚生労働省は、「職場適応援助者の育成・確保に関する作業部会」の取りまとめ報告書を公表しました。

同部会は、令和2年度に設置された「障害者雇用・福祉施策の連携強化に関する検討会」の下に置かれた3つの作業部会の一つで、職場適応援助者資格化等について検討してきました。

報告書では、想定される資格のスキーム、創設のロードマップ、試験科目等が取りまとめられました。

想定される資格のスキームは次の通りとなっています。

○ 資格の名称 障害者就労支援士(仮称)とする。
○ 資格の取得 障害者就労支援士検定(仮称)の合格者とする。
○ 合格者の人物像 中級レベルの障害者雇用及び就労支援に関する総合的な知識、技能を持つ者とする。
○ 受検資格 以下のいずれかに該当する者とする。
・ 障害者就労支援の実務経験3年以上の者
・ ジョブコーチ養成研修を修了し、障害者就労支援に従事している者
○ 想定する受検者
 幅広い障害者就労支援に携わる機関で働く人材の受検を想定したものとする。
○ 検定の内容 学科試験とする。
○ 資格の運営
 障害者就労支援分野の関係者が参画した業界団体が運営の主体となると想定される。
○ 厚生労働省による指定 厚生労働省がモデル試験科目に準拠して行う検定を指定し、資格取得者の基礎的研修の受講免除を行う仕組みを設ける。
○ 資格の階層化 中級レベルの資格を設け、その受検者の状況や社会的評価等を踏まえ、上級、初級レベルの資格の創設を検討する。
○ 資格の効果・目的
・ 障害者就労支援人材の認知度、プレゼンスを向上させ、人材確保につなげること。
・ スキルアップ、キャリアプランニングツールとして、障害者就労支援人材の円滑な人材育成、キャリアプランニングにつなげること。
・ 技術、技能を評価する「ものさし」として、障害者就労支援人材の円滑な勤務評価、処遇改善につなげること。
・ 以上を通じて、障害者就労支援の体制を強化し、障害者雇用を推進すること。

なお、資格検定は、令和7年度以降、障害者就労支援分野の関係者が業界団体の設立準備を進めるとしています。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/shingi-rousei_126985_00011.html

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