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ドルフィン社、タイムワーナー社の名誉ある実践賞受賞をアシスト

2004年6月30日

ドルフィン社(Dolphnie Audio Publishing)、タイムワーナー(Time Warner) 両社に2004年ヘレン・ケラー実践賞(Helen Keller Achievement Awards)の会場で賞賛の声。

ドルフィン・オーディオ・パブリッシング社、アメリカ盲人協会(AFB)の録音図書部門そしてタイムワーナーオーディオブックス(Time Warner Audio Books)は共同で、一般向け市場で初めてのデジタル録音図書を発売。

タイムワーナー・オーディオ・ブックスはジェイムズ パタースン著『黒十字の騎士』(The Jester) を標準の印刷版、録音版に加え最新のDAISY規格に準拠したフルテキスト、フル音声付きデジタル録音図書(一般的にはオーディオE-bookの名で知られている)でも発売することを決定した。タイムワーナー社の狙いはドルフィン社の革新的なオーディオ出版ツールを活用し『黒十字の騎士』を誰にでもアクセスすることの出来る本にすることであった。

オーディオE-bookは長年にわたり、全盲者、視覚障害者そして印刷物を読むことに障害のある個人に文字情報と音声の組み合わせにより情報伝達を保証するために公共料金の請求などの場面で利用されてきた。タイムワーナー社が2003年にオーディオE-bookとして『黒十字の騎士』を発売するまでどの大手出版社も一般向け市場にオーディオE-book仕様の出版をすることはなかった。

アメリカ盲人協会(AFB)ヘレン・ケラー実践賞は視覚障害者の生活の質の向上に注目すべき貢献をした個人や団体に毎年与えられる。2004年6月24日、ヘレン・ケラー実践賞創設10周年の年、タイム・ワーナー・ブックグループ会長兼最高経営責任者ローレンス・J・キルシュバウム氏(Laurence J.Kirshbaum)に『黒十字の騎士』のデジタル録音図書によるバリアフリー化を称え名誉ある賞が送られた。

「ドルフィン社の社員一同、タイムワーナー社の業績が認められたことを喜び、プロジェクトに直接的に関われたことを誇りに思っている。」とドルフィン・オーディオ・パブリッシング社最高経営責任者 スティーブ・パルマー氏(Steve Palmer)は述べ、「デジタル録音図書技術は視覚を失った人や読書に障害のあるユーザだけではなく、一般晴眼ユーザにも新たな読書方法の選択肢を提供する事を可能にする。」とも述べている。

『黒十字の騎士』のオーディオE-bookの編集の大部分はドルフィン本社がある英国ウースターで行われ、最新の画期的なデジタルオーサリングツール、イージーパブリッシャー(EasePublisheer)が使用された。アメリカ盲人協会が提供したデジタル録音にデジタルテキストを組み合わせ、フル音声にテキストを同期させる作業にイージーパブリッシャーが使われE-bookが製作された。製作された録音図書にはドルフィン社の再生ソフト、イージーリーダー(EaseReader)が搭載されノートパソコンやポータブル再生機上でも再生可能となっている。