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国際シンボルマーク(International Symbol of Access)

解説

国際シンボルマークは、「障害者が利用できる建築物、施設であることを明確に示す世界共通のシンボルマーク」で、障害をもつ人々にも住みやすいまちづくりを推進するため、国際リハビリテーション協会(RI)により1969年に採択された。以来シンボ ルマークとその正しい使用法を普及させるため、RIを中心とした国際的な取り組みが続けられている。

日本においては、特に1981年の国際障害者年を契機に障害者間題への関心が高まり、このマークも広く使用されるようになった。国際シンボルマークが多くの人々に知られるようになった反面、シンボルマークの主旨が誤解され、誤った使われ方が増えているという事実もあった。このような状況をふまえ、日本障害者リハビリテーション協会では、1989年に「国際シンボルマーク検討委員会」を設置し、国内におけるシンボルマークの使用状況の調査(1990年)や、シンボルマーク使用のための「ガイドライン」の作成・配布(1991年)などを行なってきた。

マークの形が車椅子をかたどっているため車いす使用者だけ、あるいは肢体不自由者だけを対象としているという誤解が多いが、すべての障害者を対象にしている。

視覚障害者、聴覚障害者の間では、「このマークはわれわれのシンボルマークとしてはふさわしくない」として別のマークを使っている場合もみられる。この点についてRIは、別のマークを使う際には国際シンボルマークと併用するように、という見解を出している。