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『発達障害チェックシート できました』をやってみました

愛知県立高等学校養護教諭 すぎむらなおみ

--LLブック(1)(やさしく よめる本)的本稿紹介--

 わたしたち「しーとん」は、あたらしい「はったつしょうがい チェックシート」をつくりました。 先生(せんせい)に しかられる()、しゅくだいが だせない()学校(がっこう)を よくやすむ()って、じつは なにを していいか わからなかったり、学校(がっこう)が たのしくなかったりして、こまっている()なんじゃないかな? その()たちの なかには、「はったつしょうがい」と よばれる じょうたいに にている()も たくさんいるんじゃないかな、そんなことに ある()、きがつきました。  でも…いま ある「はったつしょうがい」を みつけるための チェックシートは、「わるいところ さがし」みたいで つかいたくない。だったら、こまっていることが ちゃんと わかって、いいところも みつけられる チェックシートを 自分(じぶん)たちで つくってみよう!そんなことを おもったからです。  こんかいは、こうして できたチェックシートを「やってみたよ」というひとたちが、おしえてくれた きもちについて、かきます。

*「はったつしょうがい(発達障害)」とは…  「ふつう」の(ひと)と、そだつ はやさや 順序(じゅんじょ)が ちがう(ひと)のことです。なかなか できるように ならないことがあったり、まわりの()が できないことが、すぐ できてしまったり。だから、まわりの(ひと)に「ちょっと かわってる」って、いわれやすいかもしれません。

目次


(1) LLブックとは、「やさしくよめる本」の意であり、 ここでは、かながきやルビふりの徹底と、やさしい表現の使用をこころがけた。 LLブックについては、藤澤和子『LLブックを届ける-やさしく読める本を知的障害者・自閉症のある読者へ』 (読書工房、2009年)が参考になる。また、私がLLブックに関心をもっあた経過は、すぎむらなおみ 「LLブックを学校に!」(『社会言語学』IX、2009年、pp.291-310)に詳しい。

 

 

掲載者注:

「発達障害チェックシート できました」表紙

すぎむら なおみ+しーとん
『発達障害チェックシートできました―がっこうの まいにちを ゆらす・ずらす・つくる』
生活書院,2010.2,178p.

目次は、生活書院のサイトにある。
http://www.seikatsushoin.com/bk/050%20checksheet.html

本を購入した人のうち、視覚障害、肢体不自由などの理由で書字へのアクセスが困難な人が、 本に書いてある方法で申し込むと、テキストデータをもらえる形になっている。

また、本の第1部にあたる「発達障害チェックシート」、「ひとくふう集」、「先生のためのひとくふう集」、「チェックシート 職員用マニュアル」は、本に記載されているメールアドレスに申し込むことでデータを送付してもらえる。