地域共生社会開発プログラム実施報告2:スライド7

循環共生型社会を実現するESG地域金融~東近江三方よし基金の事例から~

Environment&Social(人と自然、人と人のつながりの継承)

東近江三方よし基金では、環境(CO2、生物多様性)、経済(地域経済貢献度)、社会(人と自然・人と人のつながり時間)の視点で、分野を超えてつながるプロジェクトを支援

寄附
「食と農」を支えるプロジェクト
市民の寄付を、地元野菜の地域内流通を支える株式会社へ出資し、その配当で公益事業を支える仕組み
東近江市版SIB
MURASAKI no ORGANIC
万葉の時代から滋賀県東近江地域にある「紫草(ムラサキ)」を使ったオーガニックのスキンケアコスメ「MURASAKI no ORGANIC」を商品化。耕作放棄地の解消と山間部の雇用創出を目
東近江市版SIB
政所茶生産振興
室町時代から続く有機栽培・手摘みの政所茶の継承を実現するため、付加価値の高い販路開拓、山村の丁寧な暮らし体験ツアー等を実施する。
社会的投資
市民共同発電所
市民出資で太陽光発電を設置し、その売電益は地域商品券で還元し、地域でお金を回す仕組みにつなげる。その一部を公益活動への寄附にあてる団体もある。
東近江市版SIB
がもう夢工房
空き店舗を改修して、地域の拠り所としてコガモカフェをオープン。着地型観光や人材バンク、子ども食堂など、地域の拠点として活用。定期的にマルシェを開催し、地元野菜や果物を販売。
東近江市における社会的投資推進に関する協定締結(2018.11.16) 東近江市版
薪プロジェクト
獣害を防止するため雑木林を伐採し更新するため、雑木を薪として販売し、エネルギーとして利用する仕組み。薪割作業を地域の働きづらさを抱える若者らの中間的就労の場となる。
湖東信用金庫
(地域金融機関)
・地域の社会的投資商品の紹介
・東近江三方よし基金の理念に貢献する起業・創業提携融資を検討
公益財団法人
東近江三方よし基金
(基本財産は772名の志民寄附)
H29.6.12設立→H30.7.2公益認定
東近江市版SIB事業
(地域の社会的投資による成果連動補助金)
自然環境を生かした新・近江商人応援事業
(寄附を活用した起業・創業支援助成) etc
プラスソーシャルインベストメント株式会社
(第二種金融商品取引業者)
・社会的投資の案件組成
・社会的投資のためのプラットフォーム設置・運営
東近江市
・事業者募集及び交付金支払
・評価委員会に参加
・普及啓発
社会的事業への資金調達支援に関する協働協定書(2017.6.20)
東近江市版SIB
地球ハートヴィレッジ
空家を活用した地域の拠点で、子育て世代がA&Hカフェを運営し、地域住民が講師となって講座を開催したり、性別や世代に関係なく地域の居場所を提供している。
Local Governance(共に考え、共に創る 地域自治の継承)※認定NPO法人まちづくりネット東近江と連携
東近江三方よし基金では、市と連携して多様化する地域の課題を発見・共有し、共通価値を創出する自治のあり方を継承
新たな課題
コレクティブインパクト事業
「イヌワシの棲む森づくり」
市域の56%を占める森林は、イヌワシが生息し、多様性豊かな生態系が維持されていた。しかし、材価の低迷や所有者の高齢化など、豊かな森はその姿を変えている。森林・林業・木材に関する多くの利害関係者と研究者、行政が集い、その課題の明確化と具体的な対応策について議論し実践につなげるプロジェクト。
プラットフォーム
東近江市環境円卓会議
環境・経済・社会の視点で、分野を超えてつながるプロジェクトを普及すると共に、環境基本計画の進捗管理も担う。新たな地域課題を深め共有する場を設定する環境円卓会議を運営する。
人材育成
地域ブランディングの本質
東近江市で暮らし続ける地域ブランディングを実現するため、市民が主体的にまちに関わろうという前向きな気持ちを育む人材育成について行政、市民、企業、教育機関等が議論し具体策を検討する。
東近江市版SIB
ぐるりの家
空家を活用して、産前産後の母親を支える活動を実施する。マイ助産師制度を普及するための勉強会や、母親の社会参加をサポートするなど、経験を生かしたビジネスの展開を模索している。
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