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第3回アジア太平洋CBR会議

CBRエリアにおけるハンディキャップの無い環境
Ferial Hadipoetro Idris
PSIKI/FKKUMJ/ CBR net work Indonesia

序文

WHOの定義によると、ハンディキャップとは機能障害または障害によって個人にもたらされる不利のことをいう。

機能障害とは、心理的、生理学的、または身体的な構造あるいは機能が失われた、あるいは不足した状態をいう。

機能障害とは、明らかな逸脱または欠損など、身体機能または身体構造における問題をいう。

身体機能とは、体内システムの生理学的機能をいい、精神機能を含む。

身体構造とは、体(人体)の解剖学的構成をいう。

障害とは、人間として活動するための能力が制限されている、または不足していることをいう。

障害とは機能障害や活動制限、参加への制約などを包括的に示す用語である。

活動とは、個人による課題あるいは行動の遂行をいう。

参加とは、生活における“かかわり”をいう。

活動の制限とは、活動を達成しようとする個人が抱えるであろう“困難さ”のことである。

参加への制約とは、個人が生活への参加で抱える問題のことである。

環境因子は 個人に影響する外的な因子である。

個人の社会における行動、能力、身体機能、身体構造に対し、環境因子はポジティブにも、また、ネガティブにも影響しうる。

CBRエリアとは、CBRが実践される一つの区画をいう。

CBRは、生活、家族、地域社会におけるすべての側面で障害者(PWD)をエンパワーするための地域発展をいう。

障害者は健常者の様に、家族および地域社会への参加が必要である。

生活の中で参加を実現するために、障害者にはアクセシビリティーが求められる。

ハンディキャップのない環境は 公共事業省(Ministry of Public Work)による家屋・環境へのアクセシビリティーに関する基準と技術的ガイドを実行することでもたらされる

目的:CBRエリアにおいてハンディキャップのない環境をつくりあげること

方法:

1. CBRエリアの地方自治体への情報伝達
CBRにおいて地方自治体の役割は、法的見地、地域における権力と保護、規制および責任の観点から大変重要になる。これが、CBRのゴールやプロセス、事業、地域における問題への対処法など、CBRについて何故地方自治体が知っていなければならないかの理由である。

2. 村単位で行う小規模ワークショップ
小規模ワークショップの目的は、CBRに関する共通認識の獲得、求められるCBRの実践の促進、コミットすること、およびCBRの計画立てである。

3. CBRボランティア研修
研修のゴールは、CBRボランティアが障害者の所在調査を行えるようになること、個別の対象者に適当なCBRマニュアルをCBRマトリックスによって選択できるようになることである(添付1)。
CBRマトリックスは欄と縦列と横列からなるマトリックスである。縦列は書式1に基づき障害の種別を、また、横列は書式2に基づき障害者の能力を示す。(添付1)

4. WHO CBRガイドおよびマニュアル(改訂版)の実践
正式/非正式なリーダー、CBRケイダ―(cader)、教員、および障害者に対して4種のガイドブックを用意している。また、家族には、障害者を抱える家族への指導に用いる30種のマニュアルがある。

結果:

CBRエリアにおけるハンディキャップの無い環境は、特に物理的アクセシビリティー以外の分野で、地域における権力者、正式/非正式なリーダー、CBRケイダ―(cader)、障害者の家族および障害者自身の知識、技術、態度を変化させることを通じて1985年以来発展してきた経緯がある。

したがって、彼らはハンディキャップの無い環境づくりを包括するために WHO CBRガイドおよびマニュアル改訂版を実践した。

1. 地方自治体
地方自治体によるCBRへの支援とはすなわち、当該地域に存在するCBRプログラムを認知することである。彼らはCRPDについてより理解を深め、医療、福祉、教育、暮らしへのより良いアクセスを障害者へ提供する。また、障害者とその家族を動機づけし、エンパワーメントを促す。
リーダーのハンディキャップの無い環境に関する知識、技術および態度が向上することで、CBRエリアにおいてハンディキャップの無い環境が実現する。

2. CBRボランティア
CBRエリアのすべての生活共同体には、4~6名のCBRケイダ―とよばれるCBRボランティアが存在している。
CBRケイダ―の役割は、書式1および2を用いた個別調査を通じて障害者の所在を明らかにすること、個々の障害者に適当なマニュアルを、CBR世帯主マニュアル・マトリックスを用いて選択すること、そして当該家族の中からトレーナーを選抜することである。
CBRケイダ―達がハンディキャップの無い環境について知識、技術および態度を向上させることにより、最終的にCBRエリアにおいてハンディキャップの無い環境が実現する。

3. 家族
CBRマニュアル改訂版の30のパッケージを用い、家族が障害者のトレーナーとなる。
家族がハンディキャップの無い環境に関する知識、技術および態度を向上させることにより、最終的にCBRエリアにおいてハンディキャップの無い環境が実現する。

4. 障害者
ハンディキャップの無い環境やアクセシビリティーの向上により、障害者の生活の質は徐々に高まりつつある。
自立に関し23の基準がある。

5. 地域社会
地域社会において障害者に関する知識、技術、実践は緩やかに向上してきており、支援とハンディキャップの無い環境が提供されてきている。

結論:CBRエリアにおいてハンディキャップの無い環境づくりが徐々に進んでいる。

図(図の内容)


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