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図1.多職種チームによるケースマネジメント(役割り定義/役割り領域の共有)

 デーン郡の精神保健ケアシステムは別名積極的地域治療(ACT:アクト)と呼ばれるモデルである。このモデルの中核をなすのは,ケースマネジメントである。地域には5つのCSP(地域サービスプログラムが包括的支援を提供する。それぞれのチームは多職種から成る。構成スタッフはケースマネジメントなどの役割を共有し,さらに専門職としての役割をも提供する。
全ての職種が共有する役割は,ケースマネジメント,ADL(日常生活技能),就労,レクリエーション,社交,アウトリーチ,問題解決,エンパワメント,サービスの調達,権利擁護である。それぞれの専門職特有の役割は以下のとおりである。精神科医師および看護師は,薬の処方と服薬モニタリング,作業療法士はADLの評価,ソーシャルワーカーは心理社会的経歴調査と評価,心理士は心理テスト,職業リハビリテーションカウンセラーは就労の評価を行う。
Source: LeCount, D. (1998)