[EU]フランスに対する欧州社会権委員会の決定を公開

2023年4月17日、欧州障害フォーラムおよびインクルージョン・ヨーロッパ対フランスの訴状No.168/2018に対する欧州社会権委員会(European Committee of Social Rights:ECSR)の決定が公開されました。

この訴えは、2018年5月14日に欧州障害フォーラム(European Disability Forum:EDF)およびインクルージョン・ヨーロッパ(Inclusion Europe)が欧州社会権委員会に対してフランスを訴えていたものです。

欧州障害フォーラムは、ヨーロッパの主な障害者団体を傘下に持つ障害者団体です。インクルージョン・ヨーロッパはヨーロッパを代表する知的障害者団体です。

訴状では、次のような点で欧州社会憲章に違反していると主張しています。

  • 障害児のための普通教育、社会支援サービス及び施設利用が不十分かつ効果的でない
  • 障害者のための社会福祉サービスが平等かつ効果的でない
  • 障害者のための住宅使用が平等かつ効果的でない
  • 障害者が保健サービスを平等に利用できないために、健康を守る権利を完全かつ効果的に享受することができていない
  • 障害者の地域社会での自立したインクルーシブな生活を保証しないために、家族を脆弱かつ不利な立場に置いている
  • 障害者が地域サービスを十分利用できないため、障害者を支援する家族員は、仕事と家庭生活を調和させることが困難になっている

これらの訴えに対して、欧州社会権委員会は、ほぼその訴えを認め、欧州社会憲章に違反しているいう判断をしています。

詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://hudoc.esc.coe.int/fre/#{%22sort%22:[%22ESCPublicationDate%20Descending%22],%22ESCDcIdentifier%22:[%22cc-168-2018-dmerits-en%22]}

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