令和5年7月18日、総務省は、「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」報告書を公表しました。
同研究会は、メタバース等の利活用や、Web3の市場が拡大しつつある中、利用者利便の向上、その適切かつ円滑な提供及びイノベーションの創出に向け、ユーザの理解やデジタルインフラ環境などの観点から、様々なユースケースを念頭に置きつつ情報通信行政に係る課題を整理することを目的として、令和4年8月に設置されました。以後、12回の審議とパブリックコメントを経て、報告書がとりまとめられました。
報告書の目次はつぎのようになっています。
はじめに… 3 第1章 メタバース等の仮想空間をとりまく状況… 4 (1)メタバース等への期待… 4 (2)メタバース等の利活用の進展…10 (3)メタバースの市場やユーザの現状… 14 (4)メタバースに関する国際動向… 18 第2章 メタバース等の分類とその特徴… 25 (1)メタバース等の分類… 25 (2)「メタバース」の特徴… 28 第3章 メタバース等の発展に向けた課題… 30 (1)アバターに係る課題… 30 (2)プラットフォーム間の相互運用性… 33 (3)メタバース構築時・利活用時に係る課題… 34 (4)データの取得・利用に係る課題… 37 (5)ユーザインタフェース(UI)・ユーザ体験(UX)に係る課題… 43 第4章 課題解決の方向性… 46 (1)メタバースの理念に関する国際的な共通認識の形成… 46 (2)相互運用性確保に向けた取組(標準化等… 47 (3)メタバース関連サービス提供者向けガイドライン(仮)の策定… 47 (4)市場、技術、ユーザ動向の継続的フォローアップ… 47 (5)メタバースと UI/UX の関係についての調査等… 48 おわりに… 49 (参考1)「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」構成員・開催実績及びこれまでの議論 (参考2)提案募集(2022.10~11)に寄せられた意見 (参考3)若年層のメタバース利用に関する座談会 |
障害者に関する記述としては、(参考1)「これまでの議論」の「留意点と課題(3) 社会の在り方、社会への影響」において、「フィジカル空間と時間・空間の構成が異なることで、例えば障がい者の方の社会参画につながる可能性がある。またフィジカルで危険性のあるものへの現実と切り離された体験を提供可能となる。」、「VRやメタバースは多様性に関して、現実の再現度が高くなればなるほど、結局障がい者などが排除されてしまうのではないか。」という意見が出されていました。
詳しくは下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01iicp01_02000120.html