[英国]新しい障害者担当大臣を任命

2023年12月14日、新しい障害者担当大臣が任命されました。

この大臣は、正確には、労働・年金省の障害者・保健・労働担当国務次官ですが、一般的に障害者担当大臣と呼ばれています。

2023年12月7日に、前任のトム・パースグローブ(Tom Pursglove)氏が合法移民・国境担当大臣に異動したために、それ以後、このポストは空席となっていました。

そのあとを受け、2023年12月14日に、ミムズ・デイヴィス(Mims Davies)女史がこのポストに就いたのですが、その際に、社会的流動性、青少年、進歩担当の国務次官と兼任することになりました。それに対して障害者団体等からは障害者軽視であり、障害者政策の後退であるというような非難が多く寄せられています。

そこで問題にされているのは、次の点です。

  • ①専務大臣でなくなったこと
  • ②前任は大臣クラスであったのが国務次官クラスという格下の任命になったこと
  • ③すぐに後任が任命されず、1週間の空白期間があったこと

これらの非難に対して、首相官邸の報道官は、政府は継続して障害者や障害者問題を強く支持すると述べ、また、新大臣も障害者の声を聞くようにできる限り努力すると述べています。

この問題については、議会でも取り上げられました。

詳しくは、下のサイトをご覧ください。(寺島)
https://hansard.parliament.uk/lords/2023-12-19/debates/F0643ED4-049A-4C74-BCBD-98B14A91FC13/MinisterForDisabledPeople

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