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パソコンボランティア

解説

パソコンボランティアは、障害者のパソコン利用に関わる学習や工夫を障害者と共に行い、障害者のパソコン活用を支援しようとするボランティア活動である。

「パソコンボランティア」は、障害者の情報保障の分野で10年をかけて市民権を得てきた言葉で、元はパソコン通信上のネットワーク間で行われたささやかな助け合いからはじまった運動だった。その後、パソコンボランティアは、その支援対象者の幅、グループの活動目的、自治体との関係など、様々な要素において多様化の傾向にある。

厚生労働省の「障害者自立支援・社会参加総合推進事業」として、「障害者IT総合推進事業」(都道府県事業)があり、この中に「障害者ITサポートセンター運営事業」、「パソコンリサイクル事業」、「障害者情報バリアフリー化支援事業」、「パソコンボランティア養成・派遣事業」、「パソコン利用促進事業」が含まれる。

日本障害者リハビリテーション協会は、平成17年度、平成18年度に独立行政法人福祉医療機構(長寿社会福祉基金)助成事業として、「地域におけるインターネット・パソコンを利用した障害者情報支援に関する調査研究」を行なった。パソコンボランティアの活動による事例をアンケートと聞き取り調査により把握し、その調査報告をもとにセミナーを開催して情報支援技術を利活用した有効な支援について検討した。結果は、調査報告書としてまとめ、DINFにも掲載している。

また、厚生労働省の「高度情報通信福祉事業補助金」を受けて、「パソコンボランティア指導者養成事業」を行なっている。パソコンボランティアの指導者を目指す人に対して、障害別に情報アクセス支援ができるようにカリキュラムを組んで研修を行なっている。 平成21年度は、東京、札幌、名古屋、京都、福岡で、研修を行なっている。 盲ろう研修(盲ろう者情報支援)、視覚障害研修(視覚障害者向けソフト「アルティア」の活用、視覚障害者向けソフト「MyStudio PC」の活用)、マルチメディアDAISY研修(マルチメディア DAISY製作ソフト「Sigtuna DAR 3」の活用)も別に実施している。