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普及活動

平成20年度

イベント「ディスレクシアの子どもたちへの読みの支援‐DAISYを使ってみよう」

日時:2008年11月1日(土)
会場:ゲートシティ大崎
主催:財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
協力:NPO法人EDGE・(社)日本国際児童図書評議会・ゲートシティ大崎
後援:LD学会
助成:独立行政法人 福祉医療機構

講演の様子 イベントの目的:
日本では、あまり知られていないが、字を読むことに困難な人たち(ディスレクシア)がたくさんいると考えられる。怠けていると思われることがしばしばあるが、早期から自分にあった情報や教育支援を受け、学習方法を見出すことができれば、自尊心を失うこともなく、その才能を伸ばしていくことができる。そのような子どもたちへの読みを補助し、読みやすい学習教材や図書を作成するために、DAISY等の情報技術が有効なことも多い。本イベントでは、ディスレクシアへの理解とその支援としてDAISY を知ってもらうために講演会や体験会・機器展示などのイベントを開催した。また、同時にディスレクシアの画家マッケンジー・ソープ氏の絵画展を開催した。

対象:
ディスレクシア(読字障害)当事者、保護者、教育・学校関係者、行政関係者、NPO団体及び関係者、支援団体関係者、福祉専門職、図書館関係者、IT支援団体、企業、一般

イベントの参加人数:約250名

内容:
 ホール:講演会
 ルームA:DAISY ワークショップのビデオ、作品展示
 ルームB:DAISY 体験・相談コーナー
 ギャラリー:マッケンジー・ソープ氏絵画展
 ホワイエ:ディスレクシアの子どもたち製作の絵画展
 廊下:器機展示


講演の様子 講演会ではディスレクシア当事者やご家族が、本人の体験や工夫についてお話いただき、参加者からは日本ではまだあまり知られていないディスレクシアについて、「感銘を受けた」「胸に迫るものがあった」「大変参考になった」(アンケート結果より)との感想が得られ、ディスレクシアに対する理解を深めてもらうことができた。また日本ではいまだ学校や地域で充分な情報や支援が得られず、不利な立場にある当事者や保護者の方々にとっては、朗報となる講演会であった。

体験コーナーにおいては、多くの方が訪れ、ディスレクシアなど普通の印刷物では読むことのできない人たちへの支援の一つとしてDAISYを実際に利用したい、あるいは広めたい、との感想を多く得ることができ、非営利で推進しているDAISYの普及活動の大きなはずみとなった。

本年9月に「障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律」が施行され、来年度からは普通の印刷版教科書では学習が困難な児童・生徒のために教科書の電子データ提供が義務付けられるが、本イベントでDAISY版教科書のサンプルの体験も行い、ディスレクシアの保護者からは有効であるので提供してほしいとの要望が多くだされた。

今後、平等な教育を受ける権利を享受できるような環境に向けて、教科書についても行政側の施策の充実がますます期待されるところである。

関連情報:
イベントのご案内「ディスレクシアの子どもたちへの読みの支援―DAISYを使ってみよう―」